ハク様幼少期 ページ28
「Aはどんな子だと思う?」
「……私は残念だけど、ハクは綺麗な顔をしているから美男か美女じゃないかな」
「何を言う、両親2人とも美形だぞ。子供も美形に決まっておろう」
「一応自覚はあるんだ」
「伊達に女に騒がれてはいないからな」
そういえば、ハクと千尋の婚約発表の時女子従業員が悲鳴を上げていたっけ。モテる人はいいですね、と口の中で呟いた。
でも、お世辞でも私を褒めてくれたことは嬉しい。皆、何でこんなに優しい人のことを誤解するのかな。外面が冷たく見えるからだろうか。
ハクとこんなに砕けて話すのが久し振りで何だか新鮮だった。
「……ハクって良い人だよね」
「いきなりどうした」
「そういえば、私ハクについて何にも知らないなぁ」
「まぁ、教えていないからな」
「じゃあ、今教えてよ」
駅のホームに膝を突くハクに私は上目遣いでねだった。決して媚びているのでなく、この体勢だから仕方ないのだということを分かって頂きたい。
ハクは微笑んだまま、私のお腹の上にかざした掌に意識を集中させているようだった。時間が経ち、返事はないのかと私が錯覚した頃にようやく彼は口を開いた。
「……幼い頃、弱肉強食の神の世界では私はなかなか辛い目に合ってね。強くなってやろうと中国の妖怪に弟子入りしたんだ」
「妖怪!?」
神がいれば妖怪もいるのか。
私が驚いて見上げると、ハクは何かを思い出すように瞳を細めて遠くを見つめた。高い鼻筋に影が出来る。
「そう。師匠は頼りなかったし、今思えば中々に辛い日々だったな……」
師匠は中国の山奥に小さな山小屋を建てて住んでいた。そして、ハクは普段は家の家事や師匠の縄張りに入ってきた他の妖怪を追い払う役目を負っていた。
師匠は気まぐれな人で、普段は人型で生活しふらりと街へ出掛けては香水と酒の匂いを漂わせて帰ってきた。時には女を連れ帰ってくることもある。もちろん思うことはあったが、時に高度な妖術を教えて貰える日もあったのでハクは辛抱強く弟子生活を営んでいた。
だが、ハクが最も辛く感じたのはもっと別の問題だった。
元々師匠の女達は、山小屋に暮らす彼を見て彼女らの恋人が浮気していると勘違いしたのだ。それは彼が長めの髪と中性的な整った顔立ちをしていたからであろう。時には殴られ、叩かれ、殺されかけ、……と逆境の中でもハクは耐え抜いた。全ては強くなる為に。
だが、ある事件によりハクは心に消えることのない、深いトラウマを植え付けられることになる。
★ハクちゃまの秘密★
おかっぱと言われると腹が立つ。
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モッケ - 本当にごめんなさい、許してください (2015年6月27日 13時) (
レス) id: 7cabc5d692 (このIDを非表示/違反報告)
星宙(プロフ) - 季紀さん» 年がら年中からかわれてたら嫌になるもん！ おかすぃくないよー♪ やっちゃった…美影さん犯罪に手を出してしまった…←笑笑 (2015年5月23日 20時) (レス) id: d32e317eb5 (このIDを非表示/違反報告)
季紀(プロフ) - 星宙さん» からかいづらいと言われて喜ぶ人も私は初めて見た♪ おかすぃー♪ ハクさんピンチだね! 美影さんやっちゃってるし! (2015年5月23日 19時) (レス) id: 61b5a6cbc1 (このIDを非表示/違反報告)
季紀(プロフ) - 朱雀@忙しす先輩さん» テスト一週間前に修学旅行(TT) ね、あてちゃってるよね笑 (2015年5月23日 19時) (レス) id: 61b5a6cbc1 (このIDを非表示/違反報告)
季紀(プロフ) - 杜さん» そこまで言って頂けて嬉しい(笑) ハク落ちになったら美影を、美影落ちになったらハクの中編をそれぞれ書く気でいます。夢主は変わりますがね(^^; (2015年5月23日 19時) (レス) id: 61b5a6cbc1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：kiki
| 作成日時：2015年4月8日 18時
