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6・強欲 ページ8

「……中也。」
探偵社から少し離れたところ。敦、太宰、真昼、クロ、御園、リリイ、鉄、ヒューをマフィアの黒づくめ達が取り囲む。
マフィア側も中也、芥川、樋口、黒蜥蜴の広津、立原、銀と戦力が揃っている。
「どういうことかな。マフィアがこんな時間から騒ぎを起こすとは。」
「騒ぎを起こすつもりはねぇよ。」
「この面子で……⁉それを言う……⁉」
中也が指示するとモブたちが割れて道を作る。
「ロウレス、リヒトさん!」
「あの二人が?」
その道を二人が歩いて来る。真昼の言葉からするにあれが「強欲」組か。
「話は聞いている。そっちにいるイヴとサー……」
「サーヴァンプっすよ、中たん!」
「そうそう、それをこっち側に……ってなんだその呼び方!『ちゅうたん』ってだせー!」
「えぇー、良いじゃないっすか!」
中也とロウレスの喧嘩を誰も止める気配がない。否、止めることができない。
「ロウレス、何やってんだー。」
仲裁に入ったのは……猫姿のクロ。
「なんすか、怠惰の兄さん……。」
「あー……だりぃ。喧嘩とか本当に面倒だから早くこっち側に来い……こっち側?」
イヴとサーヴァンプ達がはっとする。露木の言葉……「同じ側」とは、探偵社側か、マフィア側ということか。
「探偵社をぶっ潰すにもいい機会だ。さ、どうする太宰。」

そのころ、吸血鬼たちも……。
「ロウレス、なぜマフィア側にいるのじゃ!」
「だって天使ちゃんがこっちって言うんすよ!理由は俺にもわかんねっすけど!」

敦は……覚悟を決めて太宰の横に並んだ。
「手前は……」
「敦君?どうしたんだい?」
この短時間の間に考えた。みんな「元の目的」を忘れていないか、と。それは異能力者も、サーヴァンプも。イヴも。だから問いだした。
「マフィアは……吸血鬼を、どうしたいんですか?」
敦が考えたことは一つ。……別に、マフィアも全てのイヴとサーヴァンプを探すだけが目的なら、引き渡してはいけない理由などないじゃないか。

7・憂鬱→←〜雑談〜



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植物回路 - 面白いです!全くキャラ崩壊してないのも凄いです!これからも更新頑張って下さいね!! (2018年6月19日 21時) (レス) id: 64f5262171 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:月見 夜空 | 作成日時:2018年6月17日 23時

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