恋の連行 其ノ弐(二階堂) ページ6
｢じゃあ、金塊が狙いじゃないのか･･･｣
｢興味はあるけど、本気で探す気にはなれなくて･･･汗 そもそも、あまり信じられなくて･･･｣
｢そっか。まぁ、普通そうだよな。｣
杉元は、目の前の朗らかな女と敵対することにならずに、ほっと一安心した。
｢ここで目撃されたやつが、そいつだといいな。｣
｢うん。本当にそうね･･･｣
｢まぁ、違かったら俺も探すのを手伝うよ。どうせ金塊を探すのに見つけなきゃいけないしな。｣
だから、間違って殺さないためにもそいつの特徴を教えてくれと杉元がいおうとした時だった────
｢どいつだ？刺青の事を探ってる奴は。｣
｢あそこの軍帽の兄ちゃんと姉ちゃんよ。」
｢────!!｣
｢え、え？ちょっと?!｣
入口から声がした瞬間、杉元が入口の兵士向かって飛び蹴りした。Aは急に何が起こったか分からずにそのまま固まった。
｢な、なんで急に･･･？｣
Aはただ、呆然と杉元が兵士たちと戦っている様子を見るしか無かった。無理もない。Aは、第7師団が金塊を狙う杉元の敵とまでは、本人から聞いていなかったのだから。
｢え、私ど、どうしよ──って、捕まっちゃった?!｣
いつの間にか杉元は、兵士たちに取り押さえれ、Aはどうすれば良いか困惑した。
｢えっと、とりあえず外にでるしかないよね･･･｣
｢お嬢さん。ちょっと良いですか？｣
できれば、杉元を助けたいと思いながら外に出ようとすると横から声をかけられる。
｢えっと、あなたはさっきの兵士たちの･･･ってお嬢さん?!｣
｢え、違うのか？なぁ、洋平？｣
｢まさか、女装なんじゃないのか？なぁ、浩平？｣
そこで、もう1人の兵士が先程の兵士の後ろから声をかけきた。
｢え?!お、同じ顔?!｣
｢あぁ、俺たち双子なんだぜ。｣
｢はは、そんなに驚く奴は初めてだ。｣
そう、双子は笑いあった。
｢で、君は男だからさっきの言葉に驚いたの？｣
｢あ、あの初めてお嬢さんっていわれたから驚いたの、私、女扱いされたことなくて･･･｣
そう、Aは顔を曇らせながら俯いた。
｢えー？こんなに可愛いのにか？｣
｢そうだ。こんなに可愛いお嬢さんをほっとくなんて、君の周りはどうかしているな。｣
｢か、かわ･･･?!｣
Aはその言葉に思わず赤面する。それも初めて異性に言われた言葉だからである。
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飴玉 - なんか凄い今更感……好きです…。鯉登さんのやつめっちゃめちゃ好きです………応援してます (2021年1月2日 22時) (
レス) id: ecd59cd0fd (このIDを非表示/違反報告)
ゲゲゲのひーやん - めっちゃ良い。応援しとります (2019年4月4日 1時) (レス) id: 4d1438fad9 (このIDを非表示/違反報告)
もふもふ(プロフ) - cjejpdさん» コメントありがとうございます！私も第7師団がかっこよくて大好きです！尾形はとくに！掛け持ちしすぎて、更新が不定期になりますが頑張ります！励みになります！ (2018年12月20日 1時) (レス) id: 58f787ff92 (このIDを非表示/違反報告)
cjejpd(プロフ) - こんばんは。突然ですが第7師団が大好きです！いつも楽しく読めています尾形が本当にかっこいいです。でもみんなもかっこいいです！更新をいつも待っています。これからも頑張ってください！ (2018年12月19日 22時) (レス) id: 909da3b77d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：もふもふ | 作成日時：2018年12月8日 20時
