追 憶。【不死川実弥】

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「 ネコの名前…か 」



「 どうした？ 」



「 あー、いや. 拾ったネコに名前付けてねェんだ 」






颯瀬さんからのメッセージで思い出した.
あのネコにまだ名前をつけてやってねェことを.










「 なら、一緒に決めたらいいんじゃね？
土日休みにどっかで会えよ.

せっかく連絡先ゲッドしたんだしよ〜
お近付きになるチャンスじゃねぇか！ 」





ニヤニヤと肘で突きながら笑う宇髄.
その面がうぜぇが、その案に乗るしかねェよな.





「… 誘ってみる 」


「 おー. でも気をつけろ〜
今のアイツにはとんでもねェセコムがいるからな 」


「 ……冨岡か 」





なんで冨岡がアイツの幼馴染なんだァ…
アイツの幼馴染になっていいのは俺だけだってのによォ





「 何かあったらアフリカまでぶっ飛ばす 」

「 物騒すぎんだろ 」





腹を抱えて笑う宇髄をよそ目に、
土日に会えないかメッセージを送った.





「 冨岡にまぁだ記憶がありゃ楽だったろうに 」


「 ンとだよなァ… 」










冨岡にも記憶はない.


前に颯瀬さんに近づこうとしたら、睨まれたことがあった.















「 まぁ頑張れよ不死川.
一応、俺はお前の味方だからよ 」


「 一応ってなんだよ 」





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