蛍「女子ネコが六匹」 ページ7
翌日。
学校が終了して研磨と帰る前に、クロ先輩、やっくん先輩、虎、リエーフ、犬岡、華也羽先輩、梓乃、桧那乃先輩、樹とコンビニに寄ることになり、今はコンビニの外に設置されたベンチに座っている。
私、研磨、クロ先輩、華也羽先輩以外は、まだコンビニの中だ。
黒尾「苦戦しそうだな。リエーフの相手。」
華也羽「ああ、今日教室で夜久とかと一緒に話してたやつか。」
黒尾「ああ。」
研磨「入ってきた時からあんま絡んだことないし…」
蛍「昨日も言ってたねー、同じこと。」
黒尾「まあ確かにな。
研磨とリエーフじゃ水と油、とても混ざり合うとは思えねぇもんな。」
リエーフ「まあ見てて下さい!今度の試合には間に合わせてみせます!」
梓乃の隣に座り、お稲荷を頬張りながら自信満々に言うリエーフ。
ちなみにベンチには全員座れないので、クロ先輩と華也羽先輩はベンチの横に立ち、樹、犬岡、虎、はベンチの前にある段差に腰かけている。
夜久「だから、どっから来るんだよその自信は…」
桧那乃「呆れを通り越して羨ましいかも…」
梓乃「あ、あはは……頑張って!リエ君!」
リエーフ「おう!」
犬岡「自分もレギュラー取れるようにもっと頑張るっす!」
樹「その意気だぜ犬!」
犬岡「おっす!」
リエーフ「オレがなるのはレギュラーじゃなくてエースだけどな!」
山本「守備もロクにできないやつはエースとは言えないんですぅ!!」
リエーフ「でもこれから2週間、研磨さんとがっつりやれば……ですよね!」
研磨「…リエーフみたいなめちゃくちゃにはそう簡単に合わせられないよ。
オレは烏野のセッターじゃないし。」
リエーフ「え、誰?」
桧那乃「前衛輔君が言ってた、宿命のライバルだっけ。」
リエーフ「ああ〜、宮城の烏野とかいう…」
やっくん先輩曰く、そこの1年コンビがとんでもないらしい。
黒尾「どうしてっかなぁ、あいつら。」
樹「あ、蛍口にプリンついてるよ。」
蛍「む?」
研磨「……」
樹にそう指摘され手で拭おうとするが、研磨はそれを遮るように私に口づけた。
私と周りが唖然と固まる中、研磨は私の口を舐めて顔を離す。
研磨「あま……」
蛍「当たり前でしょうがっ!!
てかいきなり何を…!」
研磨「リエーフの相手疲れるから蛍で補給した。
それに、蛍だって嫌じゃなかったでしょ。」
蛍「そ、そりゃそうだけど……」
心臓に悪いし、ここは公衆の面前なのですが。
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