ただ、未来を 2

波乱つづきの旗印戦 ページ14

「…Aちゃん、手伝ってほしいことがあるのですが…」
『え〜！なに？みやびちゃんの頼みなら、たとえ月だって手に入れてみせますよ！』
「ふふ、ありがとうございます。
…その、占いを、しようかと思っていて」
『…うーん、私はそっち系は苦手なんですよねぇ… 』いや、お告げとか予言とかはまぁ…あれだけど、いわくつきの刀とか呪いの書物とかは普通に怖いし何人かそれで同僚が死んでるし、オカルティックなやつにはなるべく関わりたくないのですが…
「い、いえ！その、占いといっても…クラスの皆さんの、ワンポイントアドバイス？がしたくて…」
『あぁ、上杉くんとか豊臣くんとか…如水殿も信じそうだなぁ…』
あの人たち、そういう神の御業とかサイキック的な力とか大好きですよねぇ…
「そういうこと、ですわ。」
『…それ、みやびちゃんだけの方がいい気がするのだけれど………』
「いえ！ぜひAちゃんにもやっていただきたく！
私の知らない歴史のことを、多く知っていらっしゃるので…」
まぁ、その時代に現物を見てたらそりゃあなんとなく知っているけれども…でも、私の知識とここのみんなでは、割と相違点も多いし…
「駄目、でしょうか…」
『…ほかでもないみやびちゃんの頼みですから。
私も、一肌脱がせてもらいますよ。』
「ありがとうございます！」

翌日。

「見えました！
…なるほど…上杉くんは毘沙門天様の生まれ変わりです」
上「やっぱりそうだったのか…！
おい！この占い、かなり当たるぞ！」
…今でも盲信してるのね、流石は毘沙門天ダイスキ…
「Aちゃんからは、何かありますか？」
『うーん…、そうですねぇ、では、いくつか。
お酒は控えたほうがいいでしょう。
きちんとしっかり明確に決めておかないと、後で色々と揉めるでしょう。
沢山の恋をするでしょうが、実りにくいでしょう。
悲恋が多いようですが、もしかしたら生涯独身…なんてことも…なんて、冗談です』
上杉家の家督争いは全員養子な上に揉めに揉めたから…誰もトイレで死ぬとは思わんよ…
上「あ、あぁ…」
『本当に、お酒は控えるように。ヤバいから。
あと、冬場は室内のトイレを使うこと…？
どんなに大変でも、絶対に公園のトイレとかはやめること。死に場所がトイレはなんかやでしょう？』
上「なんだか具体的だしちょっと酷くないか…？
だが…わかった、気をつけるよ！」

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