110、強くなる理由 ページ32
『なるほどー。グリードアイランドを買うのは諦めて、バッテラ氏が所有してるグリードアイランドのプレイ資格を得るために、念を磨く必要があるってことかー』
「やっと理解したかよ。5回目の説明で」
いや、だって意味わかんなかったんだもん。なんで必殺技を作らなきゃって話になったのか
「ま、俺はもう必殺技考えたけどな」
『ちょっとキルア君、そういう抜け駆け良くないと思う。記憶消してあげるからこっちおいで』
「誰が行くか！！じゃ、俺はそのための特訓してるからお前達はゆっくり考えろよ」
そう言うとキルアは部屋を出て行った
ゴンと顔を見合わせる
「……Aは必殺技あるの？」
『……そんなのないよ。私の能力、念道具作ることだもん』
大体、私は戦闘タイプじゃないんだって。一家に一台あると便利な冷蔵庫タイプなんだって
特質系は戦闘には向いてないって前、ハンターページの念の説明の所に書かれてたし
とりあえず1人で考えてみるよ、とゴンを残して別の部屋に入った
『……必殺技か』
自分の能力を生かすためには、やっぱり自分が発明した念道具使うのが一番なんだろうなぁ
私はこの“時代錯誤の工芸品”以外の能力を作れる気がしないから。四次元ポシェットを逆さまにして発明品を出す。出るわ出るわ念道具の山
『うわ、懐かしい！ていうか、くだらないもんばっか作ってるな。私』
着ると透明になるスーツ
嗅ぐと笑いが止まらなくなるスプレー
音の出ないBB銃
どれも作った理由がくだらない昔の発明品
その時、ピンと閃いた
…私の発明品、念と一緒に使用したらどうなるのだろうか
無言のまま、BB銃を手にとり壁に向ける。そして＿＿念を込めて撃ち放った
“バキッ”
『…………！！』
放った弾はものすごいスピードで壁に届き、そして壁にヒビを入れた。
すごい威力……感動と同時に恐怖を覚えた
私は自分や他人に便利な発明品を作ってた。……いや、作ってたつもりだった
私の発明品は一歩間違えれば他人を殺す道具になる。その事実を知ってしまった
『……っ』
何故、強くなってるの？
何故、戦う必要があるの？
何故……人を傷つける手段を磨いているの？
『……わかんないっ』
BB銃を壁に投げつけて膝に顔を埋めた
“強くなる理由”
(人を傷つけていい理由なんてない)
(平凡な主人公の葛藤劇)
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1193人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「HUNTER×HUNTER」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ナオミ(プロフ) - 7年経って愛を叫びます (2022年8月20日 22時) (
レス) @page32 id: 835501e0e8 (このIDを非表示/違反報告)
あのね - 私も乗って2年経った今愛を叫ばせて下さいありがとうございます作者様大好きです。 (2022年2月20日 0時) (レス) id: 453c535205 (このIDを非表示/違反報告)
春(プロフ) - すごい五年経った今愛を叫ばせてください大好きです (2020年2月8日 17時) (レス) id: 9f43f80fe7 (このIDを非表示/違反報告)
亜美(プロフ) - Mizさん» ありがとうございます！！光栄でございます(*ﾟ▽ﾟ*) (2016年10月23日 17時) (レス) id: e1e6319445 (このIDを非表示/違反報告)
Miz(プロフ) - ほんと面白い！笑 (2016年10月17日 19時) (レス) id: 05c76846ea (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：亜美
| 作成日時：2015年5月2日 10時
