109、無知 ページ31
「じゃ、俺はこれから仕事に行くよ」
また何か用があったら俺の携帯に連絡してくれればいいから
そう言ってイルミさんは去っていった。
去り際に「あんまり連絡ないと連れ去るかも」って聞こえた気がしたけど、気のせいだって信じてる
路地裏にある建物。そこを覗くと2人の姿が見えた
『キルア、ゴン！ただいっ……ぶっ！？』
ただいまー！そう笑顔で言おうとしたのにキルアに思いっきり頭を叩かれて、前のめりに転んだ
『なんで叩くの！？感動の再会じゃん』
「ってめーはいつもいつも予想外の行動するのが多すぎなんだよ！」
『今回に至っては私、全く悪くないんだけどな！』
今回は自分が原因で巻き込まれたんじゃない。すべてはあの黒ずくめの男のせいだ。名前……なんだっけ。フェイタスさんだっけ
それから、あの後のヨークシンでの出来事について聞いた。その内容はとても衝撃的だった
『＿＿っ、鎖野郎の正体はクラピカ……！？』
「うん、Aはクラピカが旅団に恨みを持ってるって知らなかったの？」
知らなかった。そもそも彼らがそんな犯罪者ということも、クラピカの部族が彼らに滅ぼされたことも
全部、全部知らなかった
「クラピカもAのこと心配してたんだよ？」
ゴンの言葉が胸に刺さる
クラピカ……ごめん。私、貴方に心配されながら鎖野郎を探す手助けをしてた
わざとじゃない……だけど
無知って怖い。改めてそう思った
『……ごめん、心配かけて』
「なんだよ、いきなりしおらしくなって。気持ちワリィ」
キルアが悪態を吐く横で、私は1人頭で思考を巡らせていた
キルアとゴンの話によると、あの黒髪オールバックさんはクラピカの念によって能力を封じられてらしい
もしかしたら、旅団には私が鎖野郎……もといクラピカと接点があったことはバレているかもしれない。
そうとなったら、彼らは私のことも敵とみなし始末しに来るかもしれない……
そんな思考がグルグルと頭の中を埋め尽くす
「それで俺たちはというと、4日後にあるグリードアイランドのプレーヤーの募集の選考審査に受かるために必殺技を作ろうとしてるんだ」
『……ほうほう、なるほど。ごめん全く聞いてなかったわ』
「もう一発殴ってやろうか」
人の話はあんまり聞かないタイプだけど、今日は許してくれてもいいと思う
“無知”
(何も知らないことこそが罪)
(自分の愚かさが身に染みた)
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ナオミ(プロフ) - 7年経って愛を叫びます (2022年8月20日 22時) (
レス) @page32 id: 835501e0e8 (このIDを非表示/違反報告)
あのね - 私も乗って2年経った今愛を叫ばせて下さいありがとうございます作者様大好きです。 (2022年2月20日 0時) (レス) id: 453c535205 (このIDを非表示/違反報告)
春(プロフ) - すごい五年経った今愛を叫ばせてください大好きです (2020年2月8日 17時) (レス) id: 9f43f80fe7 (このIDを非表示/違反報告)
亜美(プロフ) - Mizさん» ありがとうございます！！光栄でございます(*ﾟ▽ﾟ*) (2016年10月23日 17時) (レス) id: e1e6319445 (このIDを非表示/違反報告)
Miz(プロフ) - ほんと面白い！笑 (2016年10月17日 19時) (レス) id: 05c76846ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：亜美
| 作成日時：2015年5月2日 10時
