106、逃げる ページ28
『いやぁああああ!だから私は普通の一般人なんですって!!』
「そんなわけあるか!てめぇ捕まえりゃ20億手にはいんだよぉ!」
街中を全力で駆ける駆ける
命を賭けた鬼ごっこだね☆ってやってる場合じゃねえええ!!
『っ、これでも喰らえ!!』
そう叫んで私はポシエットから取り出したものを追いかけてくる人の足元に向かって投げる。そう、みんなお馴染みあのボール
「はっ!?なんだこれ!」
「うおっ!なんかめっちゃヌルヌルする!?」
そんなことを叫びながら私を追いかけていた人は転んで行く
前を走っていた人が転ければその後ろの人も転けた人につまづいて転ぶ。そして一度転んでしまったら最後、滑って立ち上がれない!
普通の通行人も巻き込まれてたけど、許してくれるって信じてる
『はーはっはっは!ヌルヌルボールの威力を見たかぁあああ!』
そう叫んで曲がり角を曲がる
しかし、私は後ろに気を取られていて曲がり角から人が出てくるのに気づかなかった
気が付いた時はもう遅く、私とその人物はぶつかって地面に倒れこんだ
「……ってぇな!ちゃんと前見ろよ!」
『すみませっ……』
謝ろうと顔を上げてぶつかった人を視界にとらえ、私は思わず声を止めた
そのぶつかった人物は私がよく知る人物だったからだ
「ん?お前Aか。なんでここに……あ、キル達と一緒に行動してるんだっけか?」
ぶつかったのAじゃなかったら殺してたかもなー
そんな物騒なことを言う相手だが今はそんなこと気にしてる余裕はなかった
『ミルキーさぁん!!』
ぶつかった相手はかの有名なゾルディック家の次男、ミルキさんだった
私は彼の両手をとって目を見つめて言った
『匿ってください』
「…………は?」
____________________________
『はー、食べた食べた!ミルキーさんごちそうさまでーす』
「……お前、見かけによらず結構食べるな」
あのあと和食屋の個室でミルキーさんに話を聞いてもらった。やっぱり和食って美味しい
「懸賞金のリスト……あぁ、Aの顔バッチリ写ってんな」
『そうなんですよねーどうしましょう』
まぁ、いざとなったらイル兄の嫁になればいんじゃね?万が一襲われても守ってくれるぜ?
そう言って適当なアドバイスをするミルキーさんの腹にパンチを入れといた
“逃げる”
(だから私は一般人です)
(ほとぼりが冷めるまで隠れていようか)
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ナオミ(プロフ) - 7年経って愛を叫びます (2022年8月20日 22時) (レス) @page32 id: 835501e0e8 (このIDを非表示/違反報告)
あのね - 私も乗って2年経った今愛を叫ばせて下さいありがとうございます作者様大好きです。 (2022年2月20日 0時) (レス) id: 453c535205 (このIDを非表示/違反報告)
春(プロフ) - すごい五年経った今愛を叫ばせてください大好きです (2020年2月8日 17時) (レス) id: 9f43f80fe7 (このIDを非表示/違反報告)
亜美(プロフ) - Mizさん» ありがとうございます!!光栄でございます(*゚▽゚*) (2016年10月23日 17時) (レス) id: e1e6319445 (このIDを非表示/違反報告)
Miz(プロフ) - ほんと面白い!笑 (2016年10月17日 19時) (レス) id: 05c76846ea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:亜美 | 作成日時:2015年5月2日 10時