【おそ松さん】猫が人間になったんですけど【一松】

第１９松 ページ20

寝室に入って、カラ松が買ってきたAようの服を取り出す。
俺たちが普段来ているパーカーと似ているもの。
Aに合った白色。
…カラ松のくせにこんなの買えるとか、なんかむかつく。






「いちまつー！」
「…っちょ、まって」
「いちまつっ」






服を準備しているときに、後ろから飛びついてくるA。
…Aは、ほかの猫とは比べものにならないくらい甘えん坊だった。
人間になってもそれは変わらないらしい。






「…自分で着れるわけないよね」





スプーンの使い方すらわからなかったAが、
１人で服を着れるわけがない。
…また見てしまうことになるかもしれないけど。






「A、そのパーカー脱いで」






そう言って、すぐAのいない方向を向く。
するとAは、「脱ぐ！」と言ってすぐに脱いだらしい。
洗面所の時と同じようにならないよう、最初から反対方向を向いたんだ。







「…後ろから着せるから、向こう向いてて」
「うん！」






振り向いて、服をかぶせる準備をする。
目に入るのは、揺れる尻尾と白い肌の背中。
肩幅は狭くて、小さい。






パーカー１枚で体を隠してたA。
当然は今は、全裸ということになる。







変な思いが出で来ないように、さっさと服を着せる。
上半身にはさほど苦労はかからなかった。
ただ、問題は下半身にある。







ズボンを着せるんだ。
いまAは、下に何も履いていない。
これがどういうことなのかを、思い知らされた。

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