ハチ

47 臣 ページ48

『急に抱きしめてごめんな…。』

哲也なんかのために、ハチを犯罪者にしてたまるか！
ハチはみんなの大事な仲間。
俺の大事な……癒しなんだ！

隆「臣っ！！」

『隆二……邪魔すんなよな。せっかく…ハチに……告白しようと……してんのに…。』

そう。これは俺が勝手にやったこと。
俺が勝手にハチを抱きしめて、勝手に告白しようとして、勝手にケガしただけだ。

ア「全くどれだけお人好しなんだよ。」

『うるせーな。さっさと……』

哲「俺は何もしてないよ？(笑)ただ真実を話しただけ。それが何か罪にでもなるのかよ(苦笑)」

確かに手は出してねぇよ。
でも、お前はハチを傷つけた。
俺にとってもみんなにとっても、それだけで十分罪なんだよ！

ハチ「オミ……離して。急いで病院行って…。」

『やだね。』

ハチ「私が刺しました…。アキラさん、捕まえて下さい。私が刺したんです。」

哲「だってさ。さっさと捕まえなよアキラ(笑)」

将「臣、お前ハチに刺されたのか？」

『さっきから……言ってんじゃん…。刺されてねーよ…。』

少し腹は痛いけど、これは緊張してるだけ。
そう言うことってよくあるだろ？(苦笑)

将「臣が刺されてないって言ってんなら、俺は信じる。」

隆「そうだな。どうせ告白すんのにチキってんだろ(笑)緊張して腹でも壊したんじゃねーの？」

『かも……な(笑)俺トイレ……行きてーもん……。』

さすがずっと一緒に過ごしてきた仲間だ。
俺のこと、よくわかってんじゃん(笑)

将「しょーがねーヤツだな。隆二、臣を"トイレ"に連れてってやれよ。」

隆「俺がかよー(笑)じゃ、ハチのことは頼むわ！急に臣に抱きつかれて混乱してるだろうしな(笑)」

みんな……ハチのこと頼むな…。

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