11 ページ11
剛典「あの……隣座ってもいいですか?」
この前の人だ…。
名前は忘れたけど、顔は何となく覚えてる。
『好きに……すればいいと思います…。』
別に誰が隣に座ろうとどうでもいい。
私をここから追い払わない限りは。
剛典「先日はすいませんでした。酷いことをしてしまって。」
『……もういいです。』
剛典「あの……不躾な質問かも知れないですけど……どうしてこの場所にこだわるんですか?」
こんな単刀直入に理由を訊かれたのは初めてだ。
そんなこと、この人に何の関係があるんだろう。
どうして知りたいんだろう。
答える気はもちろんない。
剛典「急にこんなこと訊かれても困りますよね…。すいません。」
『謝らなくていいです。何を話すかは自由ですから…。』
そして話さないのも自由。
少なくとも私はそう思ってる。
剛典「ハチさんって言うんですね。SWAYさんから聞きました。先日会ったあの人たち、俺は正直怖いですけど、ハチさんには優しくて驚きました。」
怖い?リュージが?オミが?
私は怖いと思ったことはない。
私の方が彼らより何十倍も怖いと思う。
剛典「ハチさん?ハチさん!」
体を揺すぶられて我に返る。
どうやらまた、あの感情に支配されかけていたみたいだ。
この人も、今広場にいる人たちも、関係ないのはわかっているのに…。
剛典「顔色悪いですけど大丈夫ですか?気疲れさせちゃいましたよね…。」
そうじゃない。そうじゃないけど、今は1人にしておいて欲しい。
剛典「今日は話ができて嬉しかったです。また会いに来てもいいですか?」
『……自由にして下さい。あと、呼び捨てでいいです。』
剛典「ありがとう。俺のことも呼び捨てでいいですよ。岩田でも剛典でも(笑)」
彼はそう言ってふわっと笑うと、軽く頭を下げて帰って行った。
156人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「芸能人」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
にゃりん(プロフ) - みおさん» やみつきだなんて、なんて嬉しい褒め言葉なの〜(*>ω<*)私自身がそう言うタイプの話が好きなので、ついそうなっちゃうんだよね(笑)結構好き嫌いが分かれそうだけどね(苦笑)これからも絶叫してもらえるよう頑張ります♪ (2018年11月4日 19時) (レス) id: 71dba2f90e (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - にゃりんさんSっ気は持ち合わせておりませんょ(笑) 今までのにゃりんさんの作品読みながら何度エ〜、嘘やん、何で、って叫んできたか(≧∀≦) ほんまに先が読めない展開がおおいっす♪(´ε` )だからやめつきになるのょヽ(´▽`*)ゝあ〜ぃ! (2018年11月3日 21時) (レス) id: 3dd427fe94 (このIDを非表示/違反報告)
にゃりん(プロフ) - みおさん» あらやだ、みおさんもSの部分が見えてきましたわよ(笑)それとy0uさんとお知り合いだったんですねー♪好みが似てるって何だか嬉しいですよねー♪これからの展開もお楽しみに!パート2に突入しちゃいますけどね(苦笑) (2018年11月3日 16時) (レス) id: 71dba2f90e (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - 哲也シャンとAKIRA君戦うの〜(ゝω∂) ニヤニヤしちゃう♪(´ε` ) 哲也シャンがどんどん嫌なヤローになってきてるね(≧∀≦) 2人の対峙ゾクゾクしちゃう(^o^) にゃりんさん思いっ切りエグくてもヨロシクてょε=ε=(ノ≧∇≦)ノ (2018年11月3日 16時) (レス) id: 3dd427fe94 (このIDを非表示/違反報告)
みお(プロフ) - y0uさん» 同じくニヤリでした(ゝω・) (2018年11月2日 19時) (レス) id: 3dd427fe94 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:三代目にゃりん | 作成日時:2018年10月5日 16時