ページ ページ21
悪役が居るから正義が居るのだとある人間は言った
正義は誰もが憧れる。
皆から愛されて、愛している
悪役は?
忌み嫌らわれて誰からも愛されない、愛せない
生まれてきた時から悪の者なんていないのに
悪とは簡単に染まるものなのだ
________________
__________
_______
晴「おい。」
『ふぬぅー…』
晴「学校いかねーのか?」
『!!』
ガバッと勢い良く起きる
時計を見たら14時を過ぎていた
おかしい。
3時に起きて眠れなかったからとお風呂に入って し っ か り アラームつけて二度寝したはずなのに
かなり遅刻じゃないか。
ドタドタ走り回って支度を済ませる
「もう少し静かにしろ」と言う忠告は無視して物怪庵を学校に繋いでもらった
『あっ…ハナエッ』
芦「えっ!?今来たの!?あと一時間しかないよ!」
『そうだけど、学校楽しいから』
芦「そっかぁ楽しいかぁ…」
変わってるねーとハナエは苦笑する
当たり前の事を当たり前にしてたらそりゃそういう反応だよね
席に座って50分。短い時間で沢山のことを学ぶのだから人ってやっぱり凄いと思う
ふと隠世の三権者がここに居たらどうなっていただろう…想像すると何だか面白かった。
「最後に宿題のプリント配るぞー」
嫌そうな生徒の声があちこちから聞こえる
1時間しか受けなかったのに学校に来る意味とは…
ハナエに、帰ろうと呼びかけようとして口を噤んだ
二人の生徒がハナエにノートを貸してる
何だかそれを見てモヤッとした
『…ハナエ』
芦「わっ、とそうだ!サガ、フッシー!この子が安倍A」
サ「そんくらい知ってるって」
フ「ミステリアスでークラス1可愛い女子ランキングの子だもんねー」
何それ
保健室のはなえちゃんより笑えない。
そろっとハナエの顔を見ると
芦「俺の知れ渡った異名より断然良い…」
『…。』
無い物ねだりよりたちの悪い何かが僕達の間に挟まった
その何かを感じたフッシーがお腹すいたーと呟く
コンビニ寄ろうと会話は弾み、ハナエが扉に手をかけた
明日はミツチグラ様がお見えになるみたいよ。と昨日物怪庵に言われたことを思い出す
『あっ、ちょっハナェ…』
ガラッ
芦「!!!」
バンッ
声は虚しく扉にはさみ潰された。
僕っていつも止め切れないよね…
ハナエは用事思い出したからまた今度帰ろうと強引に僕を引っ張って教室を出たのだった。
71人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:氷夜猫 | 作成日時:2017年3月23日 18時