君がいるだけで 5-17 ページ17
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亜嵐「寒い寒い寒い、まだやっぱ夜になると肌寒いね」
そう言って靴を脱ぎ、部屋の明かりをつけ
部屋の奥に消える亜嵐
A「………」
1人玄関で立ち尽くすA
亜嵐「？どうした？」
奥の部屋から覗き込み、手招きをする
亜嵐「おいで」
A「………お邪魔します、」
亜嵐「今暖房つけたけどしばらく寒いと思うから」
ブランケットをAにそっとかける亜嵐
A「ありがと…」
亜嵐「(微笑む)今飲み物用意するから座ってて」
そう言いながら優しくAの頭をポンポンと叩く
A「…(頷く)」
ゆっくりソファに腰掛ける
A「………」
ブランケットにうずくまるA
A「………亜嵐くんの匂い…」
亜嵐「なーに可愛いことしてんの(微笑む)？」
A「寒くて…」
亜嵐「はい、どうぞ」
そう言ってミルクティーをAの前に置く
A「………」
無言のままミルクティーを飲みながら
亜嵐をじっと見つめるA
亜嵐「ん？なに？」
A「…ニヤニヤしてる…」
亜嵐「(笑)そりゃ、ニヤニヤするよ！だってAちゃんが自分の部屋にいるんだもん」
A「そんなの前だって部屋に来ることくらいあったじゃん」
亜嵐「それはスタッフ、友達としてじゃん」
A「？それと今何が違うの？」
亜嵐「だって…今は彼女でしょ？」
A「………」
亜嵐「………」
そっとAの髪を撫でる亜嵐
亜嵐「ずっと好きだった女の子が彼女になって…今隣でこうしてブランケットにくるまって…そんなの幸せでニヤニヤしちゃうでしょ」
A「………」
亜嵐「？どうかした？」
A「(首を横に振る)ううん」
そう言ってマグカップをテーブルにおくと
テーブルに空になったコップがあることに気がつくA
A「………誰か来てたの？」
亜嵐「ん？ああ、立花さん」
A「由香ちゃん…？」
亜嵐「うん、話し聞くのにどうしても俺の家がいいって言うから仕方なく」
そう言いながら空のコップを待ち、キッチンに向かう
A「…そっか」
亜嵐「立花さんかなりきてたよ」
A「ごめんね…フォローしてもらっちゃって」
亜嵐「全然！」
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作者名：mimi | 作成日時：2021年7月6日 22時
