お人好し彼女は愛されます

お人好し彼女と子犬Part2 ページ13

一郎side


目の前に出された肉

これ…和牛だよな。くそ高ぇ肉だぞ

Aは何者なんだ…Aって金持ちだったのか


あ､俺は山田一郎

訳あって子犬の姿になっちまったんだ

訳と言っても違法マイクによるものなんだけどな

誰かに助けを求めても言葉は通じねぇまま

雨に打たれていた時Aに助けて貰った


この肉･･･食べるには勿体無い様な気がする


『どうしたの？食べないの？あっ…ごめんね
細かく切ってあげるね』


エプロン姿のA可愛いな

まるで夫婦･･･(にやにや)

やべぇ…元の姿だったら絶対に引かれてる


『はい､細かく切ったよ。食べられる？』


うん･･･クソうめぇ

高い肉だからこそ美味いんだな

二郎達にも食べさせたかった


『美味しい？』

「わんっ!!」


元気よく吠える俺に

Aが優しく頭を撫でる

あぁ…なんて幸せなんだ

俺･･･このまま犬のままでも良いかもしれねぇ


『お風呂･･･どうしよう』


Aと一緒に･･･なんって


『一緒に入った方がいいのかな』


神イベ！？ま､待ってくれ

いくら犬の姿でも中身は俺なんだぞA

一緒に入りたいが･･･どうしたら良いんだ

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