好きならセクハラすな【ヒプマイ】

【09】 ページ12

A視線

「･･･もうやだ」

独「凄い怒られてな」

「何で私は悪くないよ、悪いのは空劫達なんだよ」


昨日の件でめちゃくちゃ怒られた

しかも仕事も増やされ･･･徹夜コースだよ


「先輩」

独「無理だ。ただでさえハゲ課長の分もやってるんだぞ」

「やだやだやだ…帰りたい」

独「騒ぐな」

「あ…帰りにゴム買っていかないと」

独「は？」

「え？」

独「お､お前な･･･そういうこと言うな」

「何がです？」


いきなり顔を赤くする先輩

どうしたのかな？


「駄々こねても終わらんから…さっさとやりますか」

独「(集中出来ない…Aにはそういう男が居たのか…初めて知ったんだが)」



このままだとお店閉まちゃう

誰に頼もう･･･そうだ。一二三さんに頼もう

ここだと先輩に迷惑だし離れて電話して来よ


【もしもし一二三さん？】

【どうしたんだい子猫ちゃん】

あ…ホストモードか

【仕事帰りにで良いんですがゴム買ってくれませんか？お金は明日渡しますので】

【ふふっ…随分と積極的だね。そういう所嫌いじゃないよ】

【え？】

【分かった。ゴムを買ってくればいいんだね､明日楽しみにしてるよ】


何言ってんだ･･･お酒飲み過ぎて酔ってんのかな


独「どこに行っていたんだ」

「ちょっと吸いに」

独「お前･･･煙草吸うのか？」

「嘘ですよ」

独「この野郎」

「ごめんなさい、ちょっとボケたかったので。それに私は煙草は嫌いなので」

独「それもそうだな…」

椅子に座るでしょ

この量見て･･･現実逃避したくなるよ

でもやんなきゃ終わらないから

渋々頑張るよ


「お･･･終わった…あとは帰るだけだ」

独「お疲れ様…」

「先輩もおつです。それじゃ」


ネオンぎらつくこの街を1人とぼとぼと歩き

家に帰る

その日はシャワーを浴びずに疲れて寝てしまった

(ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ…ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ)

朝からチャイムの音がうるさい

「ふぁぁ…誰だよ」

伊「ちーっす」

「･･･さようなら」

伊「ちょっと待ってよ〜Aちん」

「何しに来たの？」

伊「何しにって…昨日言ってたじゃん」

「そうだった…買ってきてくれてありがとう。お金今渡すね」

伊「お金なんていいよ〜」

「いや､払いますよ。いくら位でした？」

伊「そんなのよりも…俺っちは早くAちんとひとつになりたい」

「え？何言ってんの･･･」


一瞬にして眠気が去った


伊「大好きだよ…Aちん♪」

【10】→←【08】

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す