僕の彼女を狙わないで

出会い編Part１ ページ28

Aside


私と十四が出会ったのはまだ16歳の時だった

元々は田舎の方で暮らしていたんだけど

諸事情でナゴヤに引っ越して

ナゴヤの高校に転校したの


そこで出会ったんだ


十四は周りからいじめられていて

いつも一人いじめと戦っていた

誰も助けない。みんな見て見ぬ振り

もしくは自分もああなりたくないからって感じなんだろうね

その姿を見るに耐えかね


『大変そうだね､私も手伝ってあげる』

「え？」

『私は瑰麗 A。君は？』

「僕は四十物十四」

『よろしくね､十四』

十四「っ･･･」



「マジかよ･･･瑰麗さんが十四のヤツと一緒にいる」

「うわぁ･･･瑰麗さんが可哀想」


十四「･･･やっぱり僕の事･･･放っておいて･･･関わったら･･･君も酷い目にあわされるよ」

『大丈夫！こう見えても口喧嘩と物理の喧嘩なら得意だから』


どんなに言われようとも私は十四の傍に居た

だって彼の何がいけないの？

私はいいと思う。むしろ､十四の事をいじめて楽しむお前たちの方がいけないと思う

一発顔面を殴りたいけどそんな事したら退学だからやらないけどね

・

・

・

十四「ねぇ･･･聞いて･･･アマンダ。今日ね僕には話しかけてきてくれた子が居たんだ･･･その子すごく優しいんだよ･･･こんな僕に味方してくれたんだよ･･･初めて･･･っ･･･優しくしてくれた」


ポロポロと涙が零れる

それは悲しくて流す涙ではなく嬉しくて流す涙たった

孤独な中･･･一つの光が彼に当たった

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