僕の彼女を狙わないで

第１４話 あなたが好きなんです ページ17

Aside

『何頼む？』

三「僕は大丈夫です」

『何も頼まないの？』

三「はい」

『そっか､私はクリームソーダとパフェを頼もう』

店員さんを呼びふたつの品を頼んだ


『さて､三郎の恋愛相談を始めようか』

三「恋愛相談だなんて…」

『三郎の好きな人ってどんな子？』

三「お姉さんみたいな感じの方なんです」

『以外だね､てっきり清楚系の子かなって思ってたけど』


人の好みはそれぞれだから


三「でも､その人。彼氏が居るんです」

『あ･･･彼氏がいるんだ』

三「どうしたらいいんでしょうか」

『結果は見えてるけど伝えるだけ伝えたら？』

三「･･･伝えるだけ伝える」

『伝えないで後悔するよりもマシだと思う』


後悔先に立たずという言葉がある

パフェを口に入れる

甘い味が広がる


『美味しい』

三「分かりました､伝えてみます」

『うん､その方が良いよ』


私の着信音が鳴った


『ごめん､ちょっと』


外に出て電話しようとした時

三郎に手を掴まれた


三「Aさん」

『三郎？』

三「行かないでください」

『でも･･･電話が』

三「どうしても出なきゃいけない電話ですか」

『うん』


だって十四からのだし出ないといけない


三「･･･そうですよね､ごめんなさい」


急いで電話に出た



三「僕じゃダメなのかな…やっぱり彼が良いのかな」


──────────

十四「Aちゃんが電話に出ないよぉ」

「Aちゃん？」

十四「あっ！折り返しきた」


【もしもし】

【Aちゃん！！】

【ごめん､電話に出れなかった】

【なかなか出てくれないから､心配したよぉ…】

【本当にごめんね。何かあったの？】

【Aちゃんの声が聞きたくて】

【十四･･･】

【ごめんね…寂しくて…声聞きたくて電話したの】

【私も十四の声聞きたかったよ】

【Aちゃん､大好き】

【私もだよ】



「十四に彼女いたんだな」

「意外とやるんだな」

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