134 _distorted. ページ10
_ Your side.
_
「見せてやれ。どうせすぐ目に入る」
アラスターの指示を受け、テーブルの隅に避けてあった新聞をキングズリーが差し出す。
一同はそれを緊張の面持ちで見つめていた
"嘘ついた男の子"
「どうして魔法省が、僕を目の敵にするんです」
「ダンブルドアも攻撃されてる。」
紙面に広がるのは受け入れがたい現実だけだ。
嘘で塗り固められた現実
見て見ぬふりをしていればヴォルデモートが自然消滅でもすると思っているのか、権力しか取り柄のない魔法省大臣の考えることは俺にはわからない。
「ファッジは権力にものを言わせて、
闇の帝王の復活を語る者を扱き下ろしてる。」
「なぜ...？」
「ダンブルドアに、
大臣の地位を奪われるのではと、」
「おかしいよ！
まともに考えたらダンブルドアがそんなこと...」
するわけがない
あの人と一度でも話したことのある人物であれば、考えずともわかる当然の事実
しかし今では、魔法省からダンブルドアに与えられた数々の肩書きまで剥奪されようとしている始末だ。
本人はカエルチョコのカードにさえ載っていればいいなんて言っていたが、笑い事ではない。
「ファッジは今まともじゃない。
恐怖で心が歪んでしまっている...」
深刻な空気が流れる
思い出されるのは十数年前の光景だ
俺があの家に到着したのは、死体も片付けられた後のことだった。
当然、ハリーもハグリッドによって救出済み
散らかっただけの空虚な部屋で立ち尽くしていた
どうして俺を秘密の守人に選んでくれなかった
周囲の人間が次々と姿を消していく異常事態の中、誰もが恐怖に心を歪めていた。
疑心暗鬼になり、親友や家族までも疑い、俺とリーマスはポッター家から遠ざけられた
諜報活動を担当していた俺と開心術師のリーマスが疑われるのは、今思えば仕方のないことだったのかもしれない。
だが結局のところ、人狼だ吸血鬼だと一種の迫害を受けていたに過ぎないのではないか
気づいたら夕食は終わっていた
食器は綺麗に片付けられ、食堂に残っている人間も残り少ない
只々困惑していた
俺は大きな思い違いをしている。
ヴォルデモートに復讐する過程の中で、ハリーという予言の子を生かそうとしているに過ぎないのではないだろうか
俺が守りたいのは、ハリーじゃなくて...
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Alice(プロフ) - 一気に読みました！！ものすごく良いです！夢主が男主派の私にとっては素晴らしい作品です😍リーマス愛が深まりました🤭 (2023年3月26日 22時) (
レス) @page30 id: fa4665eb65 (このIDを非表示/違反報告)
yamanarashi(プロフ) - なおさん» ありがとうございます(´TωT｀) 拙いながらも頑張ります(´；ω；｀) (2022年2月9日 19時) (レス) id: d96f0ddf44 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - 一気に見ました！とっても好きな関係性です！続き待ってます！ (2022年2月5日 22時) (レス) @page30 id: e7e4edbec8 (このIDを非表示/違反報告)
yamanarashi(プロフ) - 宮さん» コメントありがとうございます(*´ `*)時間のあるときにちまちまと書き足していくと思いますので、気長にお待ちいただけると幸いです(´˘`＊)これからも2人を応援してやってくれると嬉しいです(*ᴗˬᴗ) (2021年12月22日 2時) (レス) @page29 id: d96f0ddf44 (このIDを非表示/違反報告)
宮(プロフ) - ほんとに大好きです、、世界観とか関係性とか全て好みです; ;これからも応援してます！頑張ってください！ (2021年12月20日 23時) (レス) id: 10f71a5e5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yamanarashi | 作成日時：2021年2月24日 19時
