132 _oppose. ページ8
_ Your side.
_
向こうの席から女の子たちの楽しそうな笑い声が聞こえてくる。
ここ最近の恒例行事、トンクスの七変化ショーで賑やかになった食卓に紛れ、ハリーは気まずそうに口を開いた
「ねぇ、皆んなここで何してるの」
"どうして何も教えてくれないんだ"とは言わずに、自然な感じに聞こうとしているのがわかる。
こちらの事情を汲んでハリーなりに気を使ったのだろうが、その一言は容易に場の空気を冷めさせた
咀嚼を止めて聞き耳を立てる者、食器を置いて目線をやる者、一時的に静まり返った空間は各自の気遣いによって雑音を取り戻していった。
「ここは不死鳥の騎士団の本部だ。
闇の勢力と戦うための、秘密組織だよ」
「入団できるのは成人した魔法使いだけだ。
ただし、在学中は年齢に関わらず入団できない」
今にも反論を口にしそうだった成人済みの双子に向けて言葉を発する
学生だからといって実力を認めていないわけではない。こんなご時世だからと普通の学校生活が送れないなんてことにはしたくないのだ。
できるなら、余計な心配をせずに学業に専念してほしい。それが大人として当然の意見だ
「何か、僕にできることはないの」
「ハリー、気持ちは嬉しいが...」
俺の言葉を遮るようにシリウスが咳払いをした
「話してやってもいいんじゃないか？
ハリーだってもう立派な魔法使いだ。
いつまでも子供扱いすべきじゃない」
その言葉にハリーは大きく頷いてみせる
シリウスはウィンクなんかして物分かりのいい大人を装っているが、俺はそれを快く認めることができなかった。
「俺たちには教えてくれなかったのに！」
「ハリーには教えていいのかよ！」
今まで大人しく聞いていた双子が、とうとう我慢の限界を迎えて抗議を始める
グリフィンドール生の性とでも言うべきか、やたらと危険なことに首を突っ込みたがる者が多い。
正直今は猫の手も借りたい状況であったが、やはり子供たちを少しでも危険から遠ざけておきたかった
「文句ならモリーに言ってくれ」
納得がいかない様子の双子に、シリウスは冷たく言い放つ
ウィーズリー家については知ったこっちゃないが、ハリーは自分の息子だから、そう言いたいらしい。
彼の言いぶりには、双子だけじゃなくロンやジニーも顔を顰めた
屋敷から一歩も出れずに悶々としていた彼自身とハリーとを重ねている
俺はどうすべきだ
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Alice(プロフ) - 一気に読みました！！ものすごく良いです！夢主が男主派の私にとっては素晴らしい作品です😍リーマス愛が深まりました🤭 (2023年3月26日 22時) (
レス) @page30 id: fa4665eb65 (このIDを非表示/違反報告)
yamanarashi(プロフ) - なおさん» ありがとうございます(´TωT｀) 拙いながらも頑張ります(´；ω；｀) (2022年2月9日 19時) (レス) id: d96f0ddf44 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - 一気に見ました！とっても好きな関係性です！続き待ってます！ (2022年2月5日 22時) (レス) @page30 id: e7e4edbec8 (このIDを非表示/違反報告)
yamanarashi(プロフ) - 宮さん» コメントありがとうございます(*´ `*)時間のあるときにちまちまと書き足していくと思いますので、気長にお待ちいただけると幸いです(´˘`＊)これからも2人を応援してやってくれると嬉しいです(*ᴗˬᴗ) (2021年12月22日 2時) (レス) @page29 id: d96f0ddf44 (このIDを非表示/違反報告)
宮(プロフ) - ほんとに大好きです、、世界観とか関係性とか全て好みです; ;これからも応援してます！頑張ってください！ (2021年12月20日 23時) (レス) id: 10f71a5e5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yamanarashi | 作成日時：2021年2月24日 19時
