151 _abandoned. ページ27
_ Your side.
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また性懲りも無く逃げ出した
口論したいわけではないが、言葉でいくら争っても俺に勝ち目がないのは分かりきっている。
かといって潔く認められるほどの器量もない
我儘だという自覚はある。
ただ、どうしようもない虚しさに襲われてしまって息苦しかったのだ
また自分の手の届かないところで、大切な人を失うかもしれない
それがたまらなく怖かった
割り当てられた自室へと逃げ込み、手前にある彼のベッドに倒れ込む。
いつもなら安心する匂いだと思うはずなのに、今は寂しさを増幅させるだけだった
また、おいていかれてしまう
力なく握った拳がシーツに皺を作った。
大事なものが離れていく
こんな時、いつも助けてくれるのは彼だったはずなのに
意識を自己嫌悪の世界から引き上げてくれたのは、下の階から届く騒音だった。
数人のバタバタという足音と、驚きや否定の声
耳を澄ませれば、それが子供たちのものだということがわかった。
硬いベッドに耳をぴたりとくっつけると、屋敷の板が薄っぺらいお陰か、なんとか会話が聞き取れてしまう
_
「きっと、.....何かの間違いだよ...！
だって、僕よりハリーが適任じゃないか！」
「間違えたんならそのまま君がやればいい。
君が間違えて僕のベッドで寝たのとは訳が違うよ」
「そうだよ！だから手紙も間違えたんだ！」
「ロン、そんなわけないって...」
「私はともかく、ロンが監督生なんてあり得ないわ。」
「「ロンが監督生なんてあり得ない！」」
心配して聞き耳を立ててみればなんてことはない。
子供たちがこぞって小さなピンバッチを押し付け合っているだけだ
今頃になって監督生の発表とは、これは明日は騒がしくなりそうだ。
監督生就任パーティを開こうなどとモリーの張り切った声が聞こえてくる
通常運転ならハリーを励ましに行くところだが、もうそんなことをする元気は残っていない。
俺もベッドを間違えたことにしてこのまま眠ってしまおう
着ていた衣服を適当に寛げ、まだ明かりの差し込む部屋のベッドにうつ伏せに倒れ込んだ
変装までして緊張状態に長く身を置いていたせいか、案外すんなりと目蓋が重たくなる
今はもう何も考えたくない
また、起きてから...
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Alice(プロフ) - 一気に読みました！！ものすごく良いです！夢主が男主派の私にとっては素晴らしい作品です😍リーマス愛が深まりました🤭 (2023年3月26日 22時) (
レス) @page30 id: fa4665eb65 (このIDを非表示/違反報告)
yamanarashi(プロフ) - なおさん» ありがとうございます(´TωT｀) 拙いながらも頑張ります(´；ω；｀) (2022年2月9日 19時) (レス) id: d96f0ddf44 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - 一気に見ました！とっても好きな関係性です！続き待ってます！ (2022年2月5日 22時) (レス) @page30 id: e7e4edbec8 (このIDを非表示/違反報告)
yamanarashi(プロフ) - 宮さん» コメントありがとうございます(*´ `*)時間のあるときにちまちまと書き足していくと思いますので、気長にお待ちいただけると幸いです(´˘`＊)これからも2人を応援してやってくれると嬉しいです(*ᴗˬᴗ) (2021年12月22日 2時) (レス) @page29 id: d96f0ddf44 (このIDを非表示/違反報告)
宮(プロフ) - ほんとに大好きです、、世界観とか関係性とか全て好みです; ;これからも応援してます！頑張ってください！ (2021年12月20日 23時) (レス) id: 10f71a5e5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yamanarashi | 作成日時：2021年2月24日 19時
