137 _frightened. ページ13
_ Remus side.
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避けられている。
というより、人間を避けている
昨日から彼の機嫌が悪いのは知っている
がしかし、そこまで怒らせてしまったのだろうか
具合でも悪いのか、何かまた負のスパイラルに陥っているのかは確認してしてみないことにはわからない
Aが今正常でないことは誰の目にもわかる
彼を心配する多くの人間が、私に目配せをして追いかけろと言っているのもわかる。
彼を信頼していないわけではないが、1人で行かせるのはやはり心配だった
「私はAの方を手伝ってくるよ」
「こっちは任せて！」
「ああ、頼んだよ」
普段の調子を意識して話したつもりだったが、上手くできていただろうか
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ボガートが住み着いてしまったらしい客間に足を運ぶと、すでに扉は開いていた
入り口から、赤い液体が広がるように流れ出てくるところだった
一瞬それが何かと考え、すぐに部屋まで駆け出した
心臓がバクバクと音を立て、大した距離を走ったわけでもないのに肩が動くほど呼吸が乱れる
入り口の前で急ブレーキをかけ、視認した室内には人が2人、向かい合うように立っていた
手前側で呆然と立ち尽くしていたAが、今にも正面にいる"何か"に向かって走り出しそうだ
咄嗟に杖を構え、反対の手で彼を引き止めながら守護霊を出現させる
相手がボガートだとわかってはいても、簡単な退却呪文ですら成功させる自信がないほどに脳が警告音を鳴らしていた
盾となった守護霊が人型のそれを机の引き出しに押し戻すと、急いで机を壁に押し付けた。
「.......大丈夫かい？」
「なんで来た」
「君が心配だからだよ」
「俺1人で十分だ」
彼はひどく弱々しい声で呟くように返答を続けた。
真っ赤な部屋の中央に佇んでいたのは、背格好や状況から察するに恐らく彼自身
鷲掴みにぶら下げていたあれは、どこからどう見ても人の頭だ
しかもよく見慣れた、赤く染まりきらなかったであろう鳶色の髪
彼にとって最大の脅威は彼自身
どんな魔物や闇の帝王ですら恐れない彼が、自身の内に秘めた狂気に怯えていた
「嘘はよくない」
言葉だけ取り繕って強がる彼の白い手は、情けなく震えていた
目の前まで近づいて拒絶されないことを確認してから、左手を絡ませてゆっくり抱き締める
「大丈夫。綺麗な手だ
君はちゃんと人間だよ」
繋いだ手が緩く握り返された気がした
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Alice(プロフ) - 一気に読みました！！ものすごく良いです！夢主が男主派の私にとっては素晴らしい作品です😍リーマス愛が深まりました🤭 (2023年3月26日 22時) (
レス) @page30 id: fa4665eb65 (このIDを非表示/違反報告)
yamanarashi(プロフ) - なおさん» ありがとうございます(´TωT｀) 拙いながらも頑張ります(´；ω；｀) (2022年2月9日 19時) (レス) id: d96f0ddf44 (このIDを非表示/違反報告)
なお(プロフ) - 一気に見ました！とっても好きな関係性です！続き待ってます！ (2022年2月5日 22時) (レス) @page30 id: e7e4edbec8 (このIDを非表示/違反報告)
yamanarashi(プロフ) - 宮さん» コメントありがとうございます(*´ `*)時間のあるときにちまちまと書き足していくと思いますので、気長にお待ちいただけると幸いです(´˘`＊)これからも2人を応援してやってくれると嬉しいです(*ᴗˬᴗ) (2021年12月22日 2時) (レス) @page29 id: d96f0ddf44 (このIDを非表示/違反報告)
宮(プロフ) - ほんとに大好きです、、世界観とか関係性とか全て好みです; ;これからも応援してます！頑張ってください！ (2021年12月20日 23時) (レス) id: 10f71a5e5a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：yamanarashi | 作成日時：2021年2月24日 19時
