104 _convene. ページ21
_ Remus side.
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「屋敷しもべ妖精とは、恐れ入った。」
「やっぱりお金持ちの家は違うね...」
「お前ら喧嘩売ってんのか。」
ブラック邸、改め不死鳥の騎士団本部に第二期の幹部たちが招集されることになっている。
もちろん全員ではないだろうが、これから命を預けることになるメンバーの顔合わせだ
軽口をたたいてはいるが、割と緊張している。
予定時刻は午後11時
もうすぐ1人目が来るころだろう
「結局、俺らしかいなかったりしてな」
「少なくともシャックルボルトは来るだろうね」
「...忘れてた」
そうこうしているうちに、暖炉に緑色の火がついて最初のメンバーが入ってきた
煤を払って特徴的な三角帽子をかぶり直す
「元気そうでなによりです、3人とも」
「先生もお変わりないようで」
「あなたは随分老けましたねブラック」
ホグワーツからはミネルバしか来なかったようで、セブルスとハグリッドも今期の団員らしい
後に続くようにウィーズリー夫妻、その他一期の見知ったメンバーから魔法省組までが続々と参列する
それはそうと、1年近く閉じ込められていたらしいアラスターがすでに復活してる方が衝撃的だった
片脚義足の独特な足音を立てて、歩きづらそうにこちらへやってくる
目当てはきっとAだろう
前の戦争のときから、周囲にあまり人を置きたがらなかったマッドアイが彼のことはやたらと気に入っていたのだ
「よう坊主、元気してたか」
「それはこっちのセリフですよ...
もう引退したんでしょう？」
「緊急事態だからな。アルバスも人使いが荒い
お前さんがうちに来てくれれば、
わしも少しは楽になるんだがな。」
今じゃイカれてるなんて言われているが、戦いにおいて彼ほど頼もしい味方はいない。
最強の闇祓いと名高い彼に勧誘される自慢の恋人を勝手に嬉しく思ってるのはここだけの話だ
挨拶して満足したらしいアラスターは、ギシギシと派手に床板を鳴らして目の前を通り過ぎていった
後ろを歩いていた若い女性が鋭い目つきでAをひと睨みする
とても心が読みやすい。
彼女は初めて見る顔だが、アラスターの教え子のようなものだろうか
あの視線は嫉妬からくるものだと断言できる
ふと目が合った彼女は、こちらに音がしそうなぐらいのウィンクを寄越して軽快な足取りで通り過ぎた
途中で木の椅子を盛大に転がして
変わった人だ。
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作者名：yamanarashi | 作成日時：2021年1月10日 19時
