酒言葉3 青×桃

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桃side


言い返したいけど、その気持ちをグッと堪えて拳を握る


流星のこと、お前らよりも愛してる


その自信が俺にはあるんやから


その思いを込めてキッ‼︎と睨みつけると、女性たちは俺を見て笑い


〔あんたもさ、STARの外見が目当てなら私たちの気持ちわかるでしょ？〕

〔そうよ。独り占めなんてしてさ、私らにもわけてよね〕

〔独り占めしなければこんなことにならないんだよ？STARはみんなのものなんだから〕

〔大丈夫よ。STARと別れても、身体重ねれば自慢になるから。ね？だからSTARと別れて〕


優しい口調に聞こえるけど、この人たちが言ってることは俺の堪えてた怒りに火をつけて


「あんたらに何がわかるんですか！！STARの何が！！！」


我慢できずに立ち上がって怒る俺


「STARはものなんかやない、STARは外見だけがええんやない。STARは優しくて、相手のことよく見てくれてて…」




「誰よりも最高の彼氏やねん」




俺だけが知ってればええ


流星はいつもそう言うけど


「STARの外見にしか興味ないようなあんたらには一生わからんやろうけどな」


外見ばかりを言われると俺も黙ってられなかった


流星の見た目は確かに完璧や


でもそれだけやない。中身も素敵な人やのに…


「STARと別れてほしいならSTARの全てを好きになってから言ってください」


俺はそう言って椅子に座り直す


すると、そんな俺の態度が気に入らなかったのか


〔…なんなのよ。あんたより私の方が…私の方が…！！〕


初めに話しかけてきた女の人がぶつぶつと呟く


俺のもとに集まってきた女性の中で、一番STARを気に入ってるであろう人


その人は小さな声で独り言を言ってると思えば


「わっ…」


グラスと向かい合ってる俺の身体を自分の方に向けて


「…っ！！！」


大きく手をあげると、その手を振り下ろそうとする


俺が反発したことで余計に怒らせてしまったのかもしれない…


そんなことを瞬時に考えながら痛みに耐えるようにギュッと目を瞑る


しかし…

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