幼馴染:拾参 ページ15
善逸side
「Aちゃんは中等部の頃に使ってた竹刀ってどこにしまってるんだ?」
『階段下の物置だよ。去年の夏に剣道部引退してから一回も使ってないよ』
「俺もだよ」
「Aちゃん誕生日プレゼント何欲しいって言ってたっけ」
『ケーキ。善逸君の分と私の分ね。あとろうそく』
「わかった」
「Aちゃんママ、今日も夜勤?」
『うん、出勤時間七時ぐらいだったし多分もう家出たよ。』
「じゃあ晩御飯は俺の家で食べるか?」
『いいよ、インスタント食品とか冷凍食品とか食べれる物たくさんあるし』
「栄養偏っちゃうじゃないか」
『今日だけだよ』
「Aちゃんここわかる?」
『それ中3の基礎問題だよ。√6は平方根出せないでしょ?出せても2.4494897428になるから、
ここの計算は…』
「あ、そっか。」
「Aちゃん、結婚しない?」
『宿題終わったの?』
「ううん」
『じゃあ早く済ませるんだよ。私お風呂入ってくるから』
「はい」
いろんな会話をした最後、プロポーズをしたものの届かない。
お風呂か。俺ひとりぼっちか。ただの友達、彼氏、なら躊躇うだろうけど、
俺は幼馴染、Aちゃんのベッドに無断で入って寝転んだ。
Aちゃんも中等部の頃、俺が委員会入ってて、先に帰るよう言っといたら、
俺の部屋の俺のベッドで寝てたことあるし、互いのベッドで寝るのなんてしょっちゅうだから、
気にしない。でも、Aちゃんのベッドっていい匂いするからちょとドキドキというか、
緊張する。何言ってんだ変態って思うかもしれないけど…。
俺は布団をかけて、眠りに落ちた。
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Aside
『ただいま、って寝てる』
自分の部屋に帰ってきたら、善逸君が私のベッドで寝ていた。
しかも、私のぬいぐるみのサメ川を抱いて。
ちょっと頬っぺたを触ってみるけど熟睡してるし、起きる様子もない。
このまま三時間ぐらいここで寝られても困るんだけど、起こすのもかわいそうだし、
まあ寝かせてあげようか。あと、私も眠たかったから、狭いけど善逸君の隣に寝転がって眠った。
____________
善逸side
目が覚めてボヤける目を少し擦って起き上がろうとするけど、何かが俺が起き上がるのを邪魔する。
腕。しかもAちゃんの腕。俺に抱きついて寝てたらしくて、俺は顔が真っ赤になる。
「Aちゃんったら、寝ぼけてても、寝てても、容易にこんなことしちゃダメじゃんか」
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悪者(プロフ) - AYAさん» 面白いと言ってくれてとても嬉しいです!コメントありがとうございます! (2021年10月6日 21時) (レス) @page20 id: 05aa59d50b (このIDを非表示/違反報告)
AYA - 面白いです! 特にナメクジwww (2021年10月6日 18時) (レス) @page20 id: 23da1d9ffa (このIDを非表示/違反報告)
惡者(プロフ) - もいもいさん» コメントありがとうございます!無一郎君も義勇さんもカッコいいですよね! (2019年8月16日 14時) (レス) id: 684d19fcbf (このIDを非表示/違反報告)
もいもい - まって…無一郎くん&義勇さんもあり!! (2019年8月12日 17時) (レス) id: 478cb71876 (このIDを非表示/違反報告)
惡者(プロフ) - 花帆さん» コメントありがとうございます!続編の方にもコメントありがとうございました! (2019年7月31日 14時) (レス) id: 684d19fcbf (このIDを非表示/違反報告)
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作成日時:2019年5月1日 22時