辛かった場所 ページ32
rd「…ｯ、俺が原因じゃんかァ…！」
先生は自分を責めるように言う
『せ、先生のせいじゃないよ……』
さっき先生がしてくれたように先生の背中を擦る
rd「……ありがと」
それが効いたのか、今度は私を抱き締めた
鬼「もう時間が無い。ここから離れて武器を探せ。俺から言えるのはそれだけだ」
そう呟き、鬼は離れていく
探せって言われても…ここ私が通ってた学校じゃないし、何がどこにあるかなんて…
rd「こっち、こっちに調理室がある。そこで包丁取って、ロッカーにあるホウキの先に付けよう。そしたら、長距離の武器ができる」
私の手を引いて、調理室に向かっていく先生
『え、ここ分かるの？』
rd「まぁね。俺の母校だから…」
すると先生は曇った表情を私に見せた
rd「俺の、最も辛かった場所…だから」
先生の深い闇に触れた気がした
先生…
『今は、幸せ…？』
そんな顔、見たくない
rd「！Aがいるから幸せだよ。」
そう言って先生は微笑んだ
表情がいつも通りになり、安心する
さて、包丁は無事手に入れる事ができた
後はホウキ…
ｷﾞｷﾞｷﾞｷﾞ
その時、あまり好めない音が私達の鼓膜を襲った
金属を引きずる音…
後ろからだんだんと音が近付いてくる
私達は金縛りにあったかのように体が硬直する
そして、音は私達の真後ろで止まった
「ミィーツケタ」
人の声と共に
rd「っ、…！A！もう一個の包丁持ってるだろ？それ持って逃げろ！！」
私の背中をドンと押し、そう叫んだ
『やだよ…！先生は！？』
rd「俺は大丈夫だからｯ！頼む、行ってくれ…！」
『……分かった』
私は先生に背を向けて走った
大丈夫、先生なら大丈夫
あの人は強い。それは誰よりも私が分かってる
信じてあげなきゃ、私はお嫁さん失格だ
今はとにかく、逃げて。
そして確実に殺せる方法を見つけるんだ
確実に殺さなきゃ、いつ隙を突いてくるか分からない
それにしても＿＿＿
『あの先生、悲しそうな声だったな…』
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 757人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
睡飴(プロフ) - ひっさびさに見に来たら神だし、 神だし(2回目)、コメ欄びっしょびしょで草(号泣)だし、この作品は神ってことが分かったわ。 (4月20日 10時) (
レス) id: de8cd53295 (このIDを非表示/違反報告)
桃の葉(プロフ) - らだ男先生に愛されたい人生でした……ﾁ───(´-ω-｀)───ﾝ (3月10日 1時) (レス) @page37 id: 6d2ef4e57c (このIDを非表示/違反報告)
狐の巫女 - 久々に見に来たらコメント泣いてるし作品見て泣いたしもうビッチョビッチョ (2022年1月11日 5時) (レス) @page29 id: dd6cf8f588 (このIDを非表示/違反報告)
ザキ - oh 神 (2021年11月15日 17時) (レス) @page38 id: c397c92b4a (このIDを非表示/違反報告)
ザキ - oh 神 (2021年11月15日 7時) (レス) @page28 id: c397c92b4a (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
