27話.誰かの幸せ ページ27
「Aー、部室の戸締まりお願い」
『はーい』
私は部室に鍵を掛けて友達の所へと走った
「ありがと。じゃ、鍵返しに行こっか」
『んー』
なんと、私は立派な３年の高校生だ
そして青春が終わるのは明日
私達３年は最後の最後に部室を片付けていたのだ
時間が過ぎるのはとても早い。明日卒業するっていうのも実感が湧かなかった
「そういえば…Aさ。中学の時からずーっと指輪付けてるよね？それそんなに大切なの？」
廊下を歩きながら話す
『うん。すっごく大切な物。えーっと、……予約？』
「え、なんの？」
その質問に対し、私は友達に微笑んで
『結婚！』
そう言った。
…
..
.
『その時の友達の驚いた顔が面白くてさぁ！爆笑したよね』
「性格悪いぞ」
アルバムを囲んで私は彼の隣に座る
『酷いなぁ。あ、見てよこれ』
私は一枚の写真を持って彼に見せた
「お、これ小学の卒業式で撮った写真じゃん。俺がお前らの間に割り込んだやつね」
『これやったの二回目だよね…？性格悪いって人に言える立場？』
「え、急にブーメラン投げるじゃん。否定はしないけどさ」
自然と手と手が重なる
そんな私の指には、指輪が薬指に通してあった
勿論、彼の左手の薬指にも同じ指輪が通してある
今日で結婚一年目の回りから見たら若い私達
けど、年齢差は15以上
『おっさんになったねぇ』
「でも顔若いだろ。俺イケメンだからさ」
『どーかなぁ』
調子に乗る彼に私は意地悪をする
「え、それどういう意味？俺もしかしてもう顔老けてる？」
その反応に、本気で心配する彼
『アハハ、冗談冗談。充分イケメンな旦那さんだよ？
らだ男くん』
「意地悪な奥さんだなぁ
Aは」
私達は今日も今日とて幸せです。
先生、下校の時間ですよ＿＿＿end
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睡飴(プロフ) - ひっさびさに見に来たら神だし、 神だし(2回目)、コメ欄びっしょびしょで草(号泣)だし、この作品は神ってことが分かったわ。 (4月20日 10時) (
レス) id: de8cd53295 (このIDを非表示/違反報告)
桃の葉(プロフ) - らだ男先生に愛されたい人生でした……ﾁ───(´-ω-｀)───ﾝ (3月10日 1時) (レス) @page37 id: 6d2ef4e57c (このIDを非表示/違反報告)
狐の巫女 - 久々に見に来たらコメント泣いてるし作品見て泣いたしもうビッチョビッチョ (2022年1月11日 5時) (レス) @page29 id: dd6cf8f588 (このIDを非表示/違反報告)
ザキ - oh 神 (2021年11月15日 17時) (レス) @page38 id: c397c92b4a (このIDを非表示/違反報告)
ザキ - oh 神 (2021年11月15日 7時) (レス) @page28 id: c397c92b4a (このIDを非表示/違反報告)
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