【魔d!】召喚した悪魔が魔ジでしつこい【rd】

43話 ページ45

『………よし、ここの廊下はクリア。あとは鞄を取るだけ』


前日。ラッダァ先生はゾムをアスレチック師団に勧誘すると言っていた

そして、私にも入れと…


つまり、私の身の危険が近づいているということだ


大丈夫。バレなければ普通に帰れる…



zm「A！A！！A！！！A〜〜ッ！！」


『げっ！ぞ、ゾム君…！！』


マズイ


遠くからゾム君が逃げるように走ってくる


それはつまり、


つまり…



rd「ゾム〜？どこに行くんだ〜？」



ラッダァ先生もいるということだ


『ゾム君来ないでお願い！！私自分守るので精一杯なんだよ！君まで守れない！！』


zm「嫌や〜！！俺の盾になってやぁ！！」


聞く耳を持たずに私の方へ走ってくるゾム君


あぁ！！なんで！？


rd「あ、Aもいるじゃん。ラッキー」


『もうヤダぁあああ！！！！』


私もゾム君に並んで追ってくるラッダァ先生から逃げる


なんで、なんでこんなことに…！！


無事に帰れる筈だったのに



zm「あ、あの先生なんなんや！？」


『ゾム君。あの先生にだけは関わったらいけないよ！ろくなことが無い！』


zm「そんなん見た目分かるわ！！というか、なんで俺追われなアカンのや！！」


『何でッて、…！！………あの先生序盤から圧かけて話し掛けたな…』


そりゃ怖くてゾム君逃げるよ…


rd「A〜？ゾムー？」


汗一つ掻かずに私達に手を伸ばすラッダァ先生


ひぇ、こう見るとやっぱり怖い…入学式を思い出す



zm「！シャ シャ シャ


シャオローン！！」


前方に歩いているシャオロン君を発見する


わー、ゆっくり歩いてるー。羨まし〜い


sho「おっなんやゾム。それにAまで…。遊びの誘いか？悪いけど今日は用事があっ…」


zm「頼む！！オレの盾になってくれー！！」


何も知らないシャオロン君なんか気にしない。ゾム君はシャオロン君の首に腕をかけ、盾のようにする


sho「何すんねんゾム！！落ち着け！！」


それを払い除け、シャオロン君はゾム君から離れた


zm「こっ怖い先生に追われとるんや！！不気味で無表情で何考えてるかわからん先生が…ずっとオレのこと追ってくんねん！！」


私はゾム君の説明にうんうんと激しく上下に首を動かす


『とにかく怖いの！！お願いシャオロン君助けて！！』



今は目の前にいるシャオロン君にしか頼れない

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