【魔d!】召喚した悪魔が魔ジでしつこい【rd】 (ページ44)

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42話ページ44

rd「日暮れちゃったね、そろそろ帰るか」

『ありがとうございました…』

……あの後も何度か仕掛けてみたが、ラッダァ先生はいつも通り

つまり、先生にとっては私なんてただの子供なのだ

鞄に課題を入れ、椅子から立ち上がる

『じゃあ、帰りますね』

rd「おう。あっ、あとA一つ伝え忘れたんだけど…」

『？』

ラッダァ先生も立ち上がり、私と目を会わせる

rd「こうできたら100点」

そう言ってラッダァ先生は私の指に自身の指を絡める

『……あっ、へ！？ちょっ！？どういうことですか！？離してください！！汚れる！！汚れますからッ！！！』

手を離そうとするも、ラッダァ先生は全く力を緩めようとしない

rd「俺気付いてたよ。Aが色仕掛けしてたの。」

……え？

『ど、どういう、こと…ですか…？』

まさかこの人。私が必死で誘惑してるのを知ってて鼻で笑ってたの…？

rd「？そのままの意味だけど」

『私の事を笑いたいんですか？？私なんかが誘惑してもおこちゃまだって…！』

きっとそうだ、この人の事だし

はー、誘惑授業にしたの間違ってたかなぁ？

ラッダァ先生の言うこと聞いておけばよかった

rd「いんや？笑ったりなんかしないよ」

『…はい？』

rd「ちゃんと誘惑できてたよ。ほら、ここ…触ってみ」

ラッダァ先生は自身の胸を指差す

『……嫌です』

汚れるし

rd「はーい、触ってね～」

『うわっ、ちょ！！』

ラッダァ先生は指を絡めていた手を引き、私を胸にダイブさせる

私の耳は嫌でもラッダァ先生の胸に密着する

ﾄﾞｸｯﾄﾞｸｯﾄﾞｸｯ

聞こえた心臓の音は早かった

rd「ね？誘惑成功」

『ｯ、！！も、もういいでしょう！！離してください！！』

ラッダァ先生の胸を強く押し、やっとの思いで離れる

rd「あ、そうそう明日ゾムってやつをアスレ師団に勧誘するからAも来てよ。というか入ってー？」

『話を、逸らさないでくださいよ…。ビックリしたぁ』

rd「ごめんって。でもたまには潔癖症治せるように触れ合わなきゃ、それが目標でもあるし」

『分かってますけど…！』

rd「なに、もしかして」

"恥ずかしかったの？"

耳元でそう呟かれる

『～～～！！！そ、そんなんじゃないです！！ありがとうございましたさよなら！！！』

別に恥ずかしかった訳じゃない。

けど、なんだか顔が熱くなって、ここにいるのが嫌になって…よく分からないだけだ。

走って下駄箱へと向かった

rd「ふっ、分かりやす」