【魔d!】召喚した悪魔が魔ジでしつこい【rd】 (ページ30)

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28話ページ30

『……疲れた』

勘弁してほしいよ…

ようやくシャオロン君から解放された私ははぁと息をつく

トントン君はトイレに

ウツ君は赤くなったお尻を冷やしに

ゾム君は飽きたとどこかに飛んでいった

ショッピさんは寝袋で寝ている…

自由過ぎる

ふと、視界を移動させる

……ラッダァ先生まだあそこいる

ラッダァ先生はベンチに座って弁当を食べていた

何食べてるんだろ……んー、やっぱり魔界の食べ物って人間の世界と見た目違いすぎるなぁ…

rd「？……」

見すぎたせいか、目があってしまった

だからといってどうもする訳じゃないけど

ラッダァ先生は口に含んでいた物を飲み込み、こちらをしっかりと見つめた

そして

『！』

"たのしい？"

手を降りながら口パクでそう言った

それに動揺しつつも、私は手を振り返し

『いちおう』

そう言った

するとラッダァ先生はそっかと言うように嬉しそうに微笑みまた弁当を食べ始めた

優しすぎますよ先生＿＿＿＿

sho「お前ええ奴っぽいから考えといてやるわ。

な、A！」

『＿＿＿え？』

名前を呼ばれハッとする

『ご、ごめっ。なんて((「おおっこれすげーなァ！」い……』

何の話か聞こうと、声を出した途端。

ある一人の悪魔が木を折ろうと揺らし始めた

「俺らの師団室にでも飾ろうぜ～」

『……』

私欲。

皆がこの木を見ているのにお構い無し。自分のことだけしか考えない悪魔

私はすぐにそんな言葉が頭に浮かんだ

汚い人間……

cn「やめましょうみなさん、無闇に触っちゃ…」

そんな悪魔を止めようと、チーノさんが話しかけるが…

cn「ささっ！一杯どうぞ兄さん！！」

睨まれた圧に負け、飲み物やお菓子を渡し始めた

『いやいやいや……』

先輩らしいとこ見せてくださいよ

「おーいまだ折れねェのかよ～」

「ちょっと待ってろ。こいつ堅くて」

……あんな人が、一番嫌いだ

でも私にはそんな人達に立ち向かえるような勇気がなかった

諦めるしかなかった

sho「チーノ借りるぞ」

cn「えっ！？」

『＿＿＿！？』

そんな皆が怯える中

シャオロン君はチーノさんからソーダのペットボトルを奪い取り、木を折ろうとしている人に近付いた

そして＿＿＿

sho「お前なに俺より目立ってんねん」

＿＿＿そのペットボトルを相手の口に突っ込んだ