【魔d!】召喚した悪魔が魔ジでしつこい【rd】 (ページ3)

今日:8 hit、昨日:8 hit、合計:921,831 hit

1話ページ3

『は、ぇ…』

どうやら私は気絶していたようだ

……知らない天井を見る限りさっきのは夢じゃない

「あら、起きたのね～」

ガチャッと音がし、大きな部屋に透き通った声が響いた

その人には角と尻尾が生えていた

……私を連れてきた人だ

『誰ですか…？私を元の場所に戻してください。父と母が待ってます』

「冷たいわね～。それに、これ気にならないの？」

と、自身についている角を指差す

女の人は茶髪にフワッとしたロング。オレンジ色の派手じゃないドレスのようなワンピースを着ている

『貴方が悪魔だか鬼だか何だか知りませんが。私は働かなきゃいけないんです。』

はやく、一秒でも早くお金を稼がないと…

「ふぅん、変なのー。……それと、貴方に伝えなきゃいけない事があるの」

さっきまでヘラヘラしていた表情が引き締まった顔に変わる

「貴方のご両親は、私に貴方を売ったの」

『……え？』

売った…？私を…？

『な、なんの冗談ですか…？わた、私を売るなんて…そんな』

「言い方が悪かったわね。貴方の両親は、私に貴方を預けたの」

『預けたって……ま、まさかそんな！』

「貴方に幸せになってほしかったんじゃない…？きっと、このままだと幸せになれないからって」

『私だけ……いやだよ』

「だからお姉さんは貴方を買ったの！これからよろしくね。ここは魔界だけど、きっと上手くやっていけると思うわ」

『親のことを忘れて平凡に暮らせって言いたいんですか…？断ります。私をもとの世界に帰してください』

「うーん、それは無理ね。そういう契約だもの…」

『っ、』

「それに、素直に両親の優しさを受け入れないと。ここで戻ったって、きっと両親は笑顔で迎えてはくれないわ」

『そ、ですか...』

受け入れる？無理だ。

けど

"「A、ごめんね。辛い思いばかりさせて」"

『分かりました…。今日からよろしくお願いします』

それが、お父さんとお母さん願いなら...仕方がない

決して受け入れた訳では無い

私はこんなの認めない