乗り越えていこう (ページ37)

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36話説得② ページ37

潤side

今日もいつも通り急いで帰ろうとしたのに、翔さんとニノに邪魔をされた。

断ってるのにしつこくて。

かなり強引に翔さんの家へ連れていかれた。

「話って何？」

軽く2人を睨んでそう切り出す。

和「最近寝てないでしょ？」

「…だったら？」

和「このままじゃJが倒れちゃいますよ」

分かりきっていることをニノに言われた。

分かってる、そんなこと分かってるよ。

翔「俺たち松潤が心配なんだよ」

「仕方ないんだよ、Aを1人になんてできないし、俺ががんばるしか…」

和「Jが倒れたら元も子もないないでしょ」

「分かってるよ！けど、どうしようもないんだよ！」

つい、怒鳴ってしまった。

2人は俺のこと心配してくれてるのに…。

人に当たるなんて最低だ。

「ごめん…」

和「いや、いいんですよ」

翔「でもこのままじゃ本当に危ないと思う」

「でも、俺どうしたら…」

どうしたらいいんだろう。

もうよく分からない。

何が正しいのか、どうするべきなのか…。

和「うーん、一回Aさんと話し合ったらどうですか？」

翔「あ、それいいかも！」

「話し合いか…」

ニノが意外な提案をしてきた。

なるべくAにはストレスをかけないように、面倒な話はしないようにしてきた。

でも、たしかにこれは2人の問題だから。

俺だけで抱え込んでいてもきっと解決はしないな。

「分かった、一回ちゃんと話し合ってみるよ」

翔「うん、それがいいよ！」

「2人とも今日はありがとう」

和「いいんですよ、そんなことより早く帰ってあげてください」

「うん、じゃあ！」

そうして俺は家に帰る。

これからのことちゃんと話さなくちゃだな。