検索窓
今日:7 hit、昨日:12 hit、合計:10,817 hit

6 ページ6

『何?唯華ちゃん。』

ゆかと名乗る少女。月詠と私が懸念していたが
この少女は私の事をよく思っていなくて、
しつこく取った客の人数を聞いてくる。
執念が強く偽りだらけのこの世界で客に内心
ブラックリスト登録されている。
熱心ないい子だとは思うが、玉の輿を夢見て
ことごとく多々問題を起こしてきた問題児だ。

私は、後ろの死体とバカを見て、

「さっき先輩にお客が来てたんですけどぉ、
常連さんは断っちゃダメだしぃ、、、先輩
良かったら代わりましょうかぁ?
私今大丈夫なんでぇ」

いやお前は客もなくその辺ほっつき歩いてた
のはバレてるんだぞ。私の部屋の電気が消えた
から来たんだろ。その常連も大方不逞浪士、
金を払わない客だ。そんな奴をまわされて
腹が立っているのだろう。

『、、うん、いいよ』

神威に目配せをする。こいつはまだ分かって
いない。取り敢えずこいつの後ろにある襖を
開け、空き部屋のこの部屋に神威を押し込む。
急のことでバランスを崩した上に
夜兎であるために想定外の力に押され
神威は中へと倒れていった。

『おし』

ドアを閉める。
中から唯華の黄色い声と神威の興味無さげな
声と明らかに嫌そうな声。

後から来た月詠は遺体を処分しにゆき、
私は部屋の片付け。
こんな仕事だが、ヤったことは無いので
処女なのだ。だから神威が唯華とヤり始める
音を聞くと混乱するので前にさっさと
ずらかる。

窓をまたごうとした時、唯華の声が聞こえる。
私の体は硬直する。神威のふふ、と笑う声と
聞こえる。ヤバい、ここから動けない。
聞き耳を立ててしまうのだ。

「君は強くなさそう。弱い女なんて要らない
や、俺が君と話すことなんてない。
じゃあね」

「待って!
神威さ」

「その名前を気安く呼ぶな
離れろって言ってるんだけど」

「嫌よ!あの女は、あの女は!
春雨第7師団団長と付き合ってるはずよ、
こんな色街で働く必要なんてないわ! 」

誰だそんなこと言ったやつ。
動けなかった足が急に動く。
さっさとずらかるぞ

「へぇ、いいこと聞いちゃったかも
でも、君は俺とあいつの密会を聞いちゃった
んだよね、なら殺さないと」

ズバ、

手刀で斬る音がする。

「あなた、第7師団の、?」

「そうだよ、俺こそが第7師団団長神威だ、、
なんて屍に言ってもなぁ〜」

ふふ、と嘲笑いながら私のいる方の襖を
蹴破る。

7→←5



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.3/10 (28 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
35人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 神威 , 男装
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

アイリス(プロフ) - 続き待ってます! (2021年8月20日 21時) (レス) id: 45e9dfc0f9 (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - 真由さん» うぁぁ、ありがとうございます!他の表現で書こうとして諦めてそのままだった覚えがあります。気づいて報告して下さるなんてとても心優しい方ですね、違和感感じさせてしまいすみません! (2019年4月26日 21時) (レス) id: ffd4c8541f (このIDを非表示/違反報告)
真由(プロフ) - すいません。8話め 頭抱えて笑うじゃなくて腹を抱えて笑うじゃないでしょうか? (2019年4月26日 20時) (レス) id: 4fa1d4dcbd (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:さや | 作成日時:2018年11月26日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。