検索窓
今日:2 hit、昨日:2 hit、合計:10,771 hit

13 ページ13

いつも通り隊員全員が入口に並び、
外で警戒している奴らに興奮するのだ。

船が着くが早いかドアが開くのが早いか
理解できないその瞬間、
全員見知らぬ星を潰すために飛び出す。

目的など知ったことか。
目の前の敵を潰すまでだ。

何も考えず目の前の敵を倒す第7師団。
その表情は獣だった。

圧巻の勢いで敵陣を潰し回る奴らの中で
先頭に立ち蹴散らすのは団長神威。
その横で副団長阿伏兎、後にエース、A
と続く。

こいつらを食い止めるには_______



その言葉は続かなかった。


『私たちを食い止めるには、
宇宙が必要だよ、将校さん』

私が奴らの本丸に殴り込むと、
ざわつき奴らは剣をこちらに向けた。

『ありゃあ、やる気だね、
それに僕も対抗してあげるよ』

私は拳を握りしめ、殺気を撒き散らす。

奴らの中で下っ端の男が大声でいう。

「俺、知ってるんだぞ!!
お前本当は女なんだろ、調べはついてる!
これから全世界に」

『これ以上は喋っちゃダメだよ』

その男の心臓を拳で貫く。

一瞬にして動かなくなった少年を落とすと、
私は舌なめずりをする。

『ああ、夜兎は馬鹿だから気づかれないけど
やっぱりお前らには気づかれるんだねぇ、
でも気づいたって無駄だよ、』

私は走る。

『もう死んでるんだから』

私は彼らに微笑む。

この部屋はとんでもなく白い部屋だった。
だけど、今血濡れの真っ赤な部屋に仕上げた。

『みんなこうやって死んだんだよ、
ああ、言わなければ良かったね』

そばで震える少女。
男の服を着ている所から、動員が少なくて
無理矢理戦争に出せられているのだろう。

『君、君は男の子?』

「ち、違う、」

『女の子か、じゃあ殺さない』

「お、お父さんは」

『お父さん?
ごめん、男の人の保証はできない
私の仲間は女であろうと殺す奴ら。
私は私の信条であなたを殺さないけど、
私の上司は、少なくとも男は殺すからね』

絶望した少女に私は振り返らずその場を去る。

どうか生きて欲しいと。





再び戦場に戻る。
戦争は僅か30分程度で終わり、奴らは
休憩していた。

「やっほー、こっちは終わったよ?
そっちは?」

『幹部は消したが、上層部は自爆だ。
肉片が散っていた。』

そっか、となんでもなさそうにその話を聞いて去っていく。

特にみんな報告や奴らの死に方等気に留めて
いない。

あくまでも、殺すために生まれた
獣なのだから。

14→←12



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.3/10 (28 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
35人がお気に入り
設定タグ:銀魂 , 神威 , 男装
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

アイリス(プロフ) - 続き待ってます! (2021年8月20日 21時) (レス) id: 45e9dfc0f9 (このIDを非表示/違反報告)
さや(プロフ) - 真由さん» うぁぁ、ありがとうございます!他の表現で書こうとして諦めてそのままだった覚えがあります。気づいて報告して下さるなんてとても心優しい方ですね、違和感感じさせてしまいすみません! (2019年4月26日 21時) (レス) id: ffd4c8541f (このIDを非表示/違反報告)
真由(プロフ) - すいません。8話め 頭抱えて笑うじゃなくて腹を抱えて笑うじゃないでしょうか? (2019年4月26日 20時) (レス) id: 4fa1d4dcbd (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:さや | 作成日時:2018年11月26日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。