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2 side



ぎゅっと抱き締めると、健永は異常なほど震えていた。




ki『高嗣、健永の状態は?』



2「海に飛び込んで、それからずっと震えてる。」




ki『あぁっ、?…海!?』









s「…っ、たかっ、……なんかへんっ、

ずっとっ、…っ、…がくがくするっ、」







俺の腕の中で小さく声を上げた。




え、…何?痙攣っ?




2「…健永、痺れてる感じ?」



s「…わかっない、…」



健永の目からポロポロと涙が零れ落ちる。




2「とりあえず、中連れてくよ、
空いてるドクターカーあったはずっ、
健永持ち上げるよ、」





外で風に当たっていたら、どんどん冷えてしまう。


健永を抱き抱え、ドクターカーに入った。




ki『服濡れてるなら、脱がせた方がいい。』


すぐに濡れた服を脱がせて、毛布を何枚も巻き付けた。









ki『高嗣!体温はどうなってる?』




えっと、体温計、



あった、




2「健永、ちょっと熱測るよ〜」


挟むやつしかないから、
体温計を差し込んで、健永を抱き締める。




その間も、健永はずっと震え続ける。




ピーピー


2「…ん?エラーだ、

健永、ごめんもう1回ね、」





もう1回差し込んで、健永の事を抱き締める。



ピピピ


えっ、、、





2「……34度」






ki『低体温症だ、俺もすぐそっちに行く。
高嗣、健永の意識は?』





2「健永、

健永っ、!聞こえるっ、??」




健永の目の焦点が合わない。




2「ミツっ、健永がっ、!」


ki『高嗣落ち着けっ、大丈夫だ。
とにかく体温を上げさせるんだよ。』





車内の温度を最大にまで上げて、
濡れた髪もしっかりとタオルで拭き取り、


加温された酸素マスクを付けさせた。



s「……んっ、…」


閉じかけていた健永の目が開いた。



2「健永、」



酸素マスクが嫌だったのか伸びてきた手をぎゅっと握った。



2「大丈夫、大丈夫だからね。」








握り返したその手は冷たかった。

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yuzu_(プロフ) - ニカちゃんのお話ありがとうございます!楽しみにしてたので嬉しいです!これからも更新頑張ってください! (2022年2月10日 22時) (レス) @page50 id: b026b7a2ff (このIDを非表示/違反報告)
animal_12(プロフ) - なっつさん» リクエストありがとうございます^^* (2021年11月4日 23時) (レス) id: ff58d7ef60 (このIDを非表示/違反報告)
なっつ - 北ニカの喧嘩みたいに最後は受け止めてあげるというかなんというか??だいぶ難しいラインだとは思うのですがぜひよろしくお願いします (2021年11月4日 7時) (レス) id: f4d3e2374c (このIDを非表示/違反報告)
なっつ - 風邪ひいちゃった時とかはだいぶ治ってきた時に、辛かっただろうけどちゃんと怒ってやらなきゃみたいな感じで心を鬼にしてというかなんというかみたいな感じです! (2021年11月4日 7時) (レス) id: f4d3e2374c (このIDを非表示/違反報告)
なっつ - リクエストです!今アップ途中の話みたいに伝達し損ねたりとか抱え込んだりとかでガヤさんが北山さん横尾さんに怒られて、終わったあと2人に甘えるみたいな要素を、どの話でもいいので盛り込んでほしいです!他のメンバーのバージョンでも見たいです! (2021年11月4日 7時) (レス) id: f4d3e2374c (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:animal_12 | 作成日時:2021年9月20日 18時

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