SevenWishes 8

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ki side


いや、最悪の目覚めだったよね、


誰よ、こんな真夏に毛布なんか掛けたのは。







クーラーも消されてるし、そりゃ暑いわ、







犯人はきっと、カタカタとキーボードを打っている彼。




訳を聞くと、
寒いくらいに冷えていたという。


いやいやいや、こんなん逆に体調悪くするわ。













温かい紅茶なんて飲んでるし、

あ、さては、、





健永の所へ歩み寄り、
寒いのかと問うと、予想通りの応えが返ってきた。


額を当てて、確かめる。



…んー、微熱か
これから熱上がるのかもな、



s｢え、そうかな、？

でも、どっかしんどいとかないよ、
ちょっと寒いなってだけだし、｣






ki｢熱測って、今日は安静しとけ｣



s｢…えー、まだやることあるもんっ、｣



ki｢いいから、測れって。｣


体温計を突っ込んで、後ろから抱き締める。


s｢むぅ…｣



ﾋﾟﾋﾟﾋﾟ

ki｢ちょ、おいっ、｣


先に体温計を取られた。


s｢やった！ほら、熱ないよ！｣




自信満々にそう見せつけてきた。



確かに、36度台ではあった、

ki｢でも、平熱よりは高いから、
お仕事は禁止。｣


s｢…えー、｣






その時、
コールが鳴った。






健永が先に取る。


これまた先越された。


s｢…はい。○○病院です。｣



｢大型客船との衝突事故発生、
重症患者が20名ほどいる模様です！
現在お医者様が足りない状況です。
応援可能ですか？｣



通常なら、俺と健永2人で向かうが、
今日は無理させたくない。


俺が口パクで断れと伝える。

健永は、俺と目を合わせ、

だが、すぐに逸らした。










s｢すぐに向かいます｣



そう告げると、受話器を置いた。







ki｢おい、なんで断らなかった？｣


s｢だって、行けるもん！｣


ki｢お前、万全じゃないだろ。
俺が行く。待機してろ。｣




s｢…一生のお願いっ！！
絶対に、無理だけはしないから、…｣




おいおい、どこで一生のお願い使ってんだよ。


ki｢はぁ、…
早く、準備しろ。｣


s｢うん！｣

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