SevenWishes 8

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f side


健永を病室に運んだ。




起こさないよう、そっと毛布を剥いで、病衣を着させた。









無事着替えが済んで、毛布を掛けてやった。



ぐっすり寝てるな、診察もできちゃうな



そーっと聴診器を滑り込ませた。



s｢……んっ、…｣





f｢ごめんな、｣



健永が起きてしまいそうだったから、手を引っ込めた。






健永の頭を優しく撫でた。













｢太輔先生！
大樹くんが発作です！｣



f｢わかった、すぐ行くっ、｣



f｢健永、すぐ戻るからな｣



そう告げて、病室を飛び出した。





















ki side




休憩室へ着くと、

高嗣をベッドに寝かせた。






高嗣は早朝から現場に行ってたから、疲れたんだろう。




すやすやと眠る高嗣にブランケットを掛けてやった。










さてと、俺はまだやらなきゃいけないこと、片付けますかね。


健永の分のカルテも、終わらせなきゃだし。





























ｶﾀｶﾀ…



あれから、
キーボードに打ち込み続け、

気づけば時間が過ぎていた。










そんな時、
バタバタと誰かの足音が近づいてきた。




ｶﾞﾁｬ


f｢…ミツっ、！
健永がいなくなったっ、｣





















y side



回診に向かおうと、廊下を歩いてると、


見覚えのある人影が…





y｢…健永？だよね？ どうしたの？｣



s｢……うぅ…ｸﾞｽｯ､…｣


泣いてる？

健永の手の甲から滴る赤いもの。

何？脱走？


とにかく止血。
健永の手にハンカチを巻き付け、彼に問いかける。


y｢健永、何かあったの？ 教えて。｣









少し待つと、



s｢……けんとね、…さみしかったの、｣



と返ってきた。

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