SevenWishes 7 (ページ47)

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ki side

ki｢しんどいな～、
大丈夫、絶対治るから。｣

f｢…うぅぅぅ……っ、……｣

ki｢太輔～聞こえる？
いっぱい泣くと、苦しくなっちゃうからね？｣
しんどくて泣きたくなる気持ちも分かるけど、
ちょっと心配。

f｢……んぅっ、…ハァっ、ハァっ、……ｸﾞｽｯ､…｣

異変を感じて、
太輔の胸に耳を当てた。

異常な速さの鼓動が伝わってくる。

ちょっと酸欠になっちゃったか。

ki｢太輔、苦しいだろ？
一緒に深呼吸しような、｣

ki｢…太輔っ、俺の声聞こえてる？｣

太輔の両肩を掴み、目線を合わせようとするが、
彼の目の焦点が合わない。

これは、重度だ、

すぐにスマホを掛けた。

t side

はぁ…

一人反省会中。

太輔に悪いことしちゃったなぁ。

真っ暗なリビングの中、テーブルに突っ伏した。

2｢うわっ、！
裕太かよ、びっくりさせんなよ～｣

t｢…ん？高嗣？どしたの？｣

高嗣はせかせかと準備をしている。

2｢…あぁ、救急入ってさ、
これから現場。｣

t｢マジ？｣

t｢…俺も、行くよ、｣

太輔は宏光が看てるし、大丈夫だろう。

2｢…あ、じゃぁー、健永が現場もう向かってるから、
裕太、病院ね？｣

t｢うん、わかった、｣

準備しようと立ち上がった時、
俺のスマホが震えた。

t『…みつ？』

ki『裕太、酸素持って、すぐ戻ってきて。』

2｢裕太、こっちは平気だよ。｣
返答に困っていると、高嗣が俺にそう囁いた。

t『わかった、すぐ行く』
ki『ありがとな。』

t｢…ごめん、｣

2｢俺らは心配ご無用！
裕太、太輔のこと頼んだよ。｣

t｢うんっ｣

高嗣に背中を押されて、
俺は太輔の部屋へ向かった。