SevenWishes 7

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ki side




太輔の部屋に入る。


ki｢下ろすよ、｣



ベッドの上に太輔を下ろした。



ki｢横になってていいよ、
お前体温計どこ置いてる？｣



俺らみんな、自分の部屋にちょっとした応急バッグぐらいは置いてある。背を向け、辺りを探した。





返事がないことに気づき、振り向くと、


太輔は口元を手で覆っていた。


抑えきれずに指の隙間から伝っている







すぐさま、袋を持っていく。



ki｢ごめんな、気づいてやれなくて。
出していいよ｣



少し強めに背中を叩く。


　
f｢…っ、ｹﾎｯｹﾞﾎｯ､…｣















もうかなりの量吐いてるよな。


食べた物もほとんど出しちゃったんじゃないか？








なかなか治まらない吐き気。


太輔の瞳から涙が零れ落ちた。














ki｢…辛いな、…｣





ずっと吐き続ける彼に、
背中を摩ってやることしか出来ない。






















やっと治まったみたい。




ki｢おぉっ、｣




ぐったりと俺の方へ倒れかかってきた。




俺は彼を抱きとめた。
俺の肩に顔を押し付けてきた。



f｢……うぅ、……ｸﾞｽｯ､…｣







ぎゅっと抱きしめ、背中をトントンとする。

俺の肩を濡らした。






辛いよな、、俺が代わってやりたいよ。


あんまり泣かれちゃうと心配だな。


かなりの量吐いてるし、水も飲めそうにないと、
脱水症状になりかねない。





















しばらくすると、
俺の肩に重さが掛かってくる。




ki｢…太輔？｣




泣き疲れて寝ちゃったか。






起こさないようそぉーと寝かせた。


濡れタオルで顔と手を優しく拭いてやる。
熱上がっちゃってるな…


f｢……ん、…｣
ki｢あぁ、ごめん、｣






眠ってるけど、かなり辛そう…

これ…病院に連れてった方がいいやつだよな…
でも、この時間だしなぁ…


えっと、今日の当直は、
健永と裕太か。





t『みつ〜？どしたのー？』
ki『太輔多分ノロなんだけどさ、かなり辛そうなんだよね、
家にある点滴もちょうど切らしててさ…』

t『あぁ、連れてくるの大変しょ？
往診行くよん。』
ki『さんきゅ。助かるわ。』
t『みつも貰わないよーに気をつけてね。』
ki『わかってますよ』

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