SevenWishes 7 (ページ25)

今日:20 hit、昨日:26 hit、合計:70,204 hit

・ページ25

m side

ふぅ……

深呼吸を繰り返して、

ちょっと落ち着いてきた。

指示を出す声、

バタバタと忙しない足音、

様々な機械の音、

この部屋の外からは、
色んな音が聞こえる。

みんな頑張ってるのに、

俺は何してるんだろう。

ｶﾞﾗｶﾞﾗ

｢体調はどうですか？｣

入ってきたのは、俺の担当看護師だった。

ここ最近のこともあって、
思わず身体が強ばる。

m｢…あ、うん、もう大丈夫｣

｢そうですか、一応熱測ってください。｣

m｢あぁ、いや、もう大したことないからさ、｣

｢宏光先生に報告しないといけないので。
早くしてもらえます？｣

押し付けられた体温計を仕方なく受け取る。

測って看護師さんに渡した。

｢はい。熱もないようですので、
どうぞ安静にしててください。｣

それだけ告げると看護師さんは出ていった。

ホッと息を吐いた。

すると、わざと部屋の前で話しているのか、
看護師さん同士の会話が耳に入ってきた。

｢ねぇ、どうだったの？｣
｢それが大したこと無いって言ってたよ。
熱もなかったし。｣
｢こんな忙しい時にそれで休めるなんていいなぁー｣
｢逆よ。足でまといだから、休まされたのよ。｣
｢そうだよね～笑
きっとご兄弟も呆れてるわね｣

｢あれ？ねぇ、メス知らない？
どっかに落としたのかしら
…取りに戻らなきゃ、｣
｢…はい。輸血パックと生食ですね、
すぐお持ちします！！｣

ﾊｧｯ､…ﾊｧｯ､………

また息が苦しくなって。

思わず、床に倒れ込む。

苦しいよ、助けて、、

なかまっちに手を伸ばした。

でも、ふと思いとどまる。

今みんな忙しいのに、
俺みんなに呆れられてるのに、、
ダメだよね、

ﾊｧｯ､ﾊｧｯ､ﾊｧｯ､……

意識が遠のきそうな時、
床に落ちていたキラリと光るものに気づいた。

そうだ、。

あれで──────────