SevenWishes 7 (ページ14)

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m side

相｢そろそろかな～｣

雅紀さんと和さんが戻ってきた。

二｢ごろーんてしよーね、｣

t｢うん、｣

相｢お、偉いね～

よし、頑張ろうね。｣

雅紀さんは裕太の頭を優しく撫でた。

相｢お口開けれるかなー？｣

t｢…ぁー、｣

相｢いい子だね～

もうちょっと大きくね、そうそう。｣

そして、雅紀さんは何か光るものを手にした。

麻酔の注射器だ。

角度的に、裕太には見えてない。

相｢そのままね～麻酔してくね。
ちょっとチクッとするよ～｣

t｢……んぁっ、！…ｱｱｯ､｣

急に来た痛みにびっくりしたのか、
裕太が手を上げちゃっていた。

二｢手出したら危ないからね～｣

和さんが止めていた。

ki｢裕太～手握ってるからね～｣

ミツが裕太の片手を握った。

俺も裕太のもう片方の手を握る。

相｢まだお口閉じないよ～｣

何ヶ所かに刺されて、
麻酔薬が入れられている。

t｢…んーっ、…ぁあーっ、…｣

裕太の目から涙がポロポロと零れ落ちた。

相｢はい、頑張ったね、

じゃぁ、ちょっと休憩ね。｣

雅紀さんは裕太の頭をポンってすると、
離れていった。

t｢……うぅぅ～、…ｸﾞｽｯ､…｣

m｢よしよし、えらいね～頑張れてたよ～｣

ぎゅっと抱きしめて、背中をﾄﾝﾄﾝてしてあげる。

ki｢…そんなに泣いたら苦しくなっちゃうだろ？

ちょっと落ち着いたら、お口ゆすぎな？｣

t｢…ん、｣

裕太は、ミツからコップを受け取って、
口を濯ぐとちょっとだけ落ち着いてきたかな。

でもまだ、小さく小刻みに震えている。

m｢裕太～深呼吸してみよ？

お鼻からいっぱい吸って～、
口からふーって、吐いて～｣

t｢ｽｰ…ﾊｰ…｣

m｢そうそう！じょーず！｣

ki｢裕太、頑張れるな？あともうちょっとだからな。｣

t｢…ん、｣

m｢大丈夫、さっきも頑張れたもんね。｣

すると、
雅紀さんと和さんが戻ってきた。

相｢どう？麻酔効いてきた感じするー？｣

t｢…する、｣

相｢お、ちょっと見せてね～
はい、アーン…｣

t｢…ぁ、｣
小さく開けられた口に指を入れ、大きく開ける。

相｢…ちょっとカリカリするね～｣
探針が入っていく。

麻酔が効いてるみたいで痛みは無さそうだ。

相｢じゃぁ削っていくね～｣
雅紀さんはタービンを手に取った。