SevenWishes 7 (ページ12)

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ki side

俺は一足先に、中に入る。

ki｢こんにちは～｣

｢お、久しぶりだね、｣

智さんが顔を出した。

ここは、
俺達兄弟が小さい頃からお世話になってた場所。

大｢裕太くんだよね？

雅紀と和がね、診てくれるって。｣

ki｢よろしくお願いします、｣

二｢結構放置しちゃったっぽい？｣

ki｢あーはい、
昨日の夜、
痛くてなかなか眠れなかったみたいで、、｣

二｢そかぁ～、｣

｢あ、きたきた！｣

雅紀さんが、
玄関の方に駆け寄っていった。

うわぁぁん！！

裕太の泣き声が聞こえてきた。

m｢すみません、
もう怖くなっちゃったみたいで、｣

相｢大丈夫、大丈夫、

裕太くーん、ほら、おいで。｣

裕太は雅紀さんに抱かれてやってきた。

相｢ふたりも着いてきてあげて。｣

kim｢はい。｣

さすが、小児歯科の雅紀さんと和さんは、
扱いに慣れてる。

診察室へと入っていく。

可愛いぬいぐるみがたくさん並んでいた。

…あ、あれ。

t｢…ぁ、｣

相｢あ、これ好きなのかな～？
連れて帰ってもいいよ～｣

雅紀さんがその黄色いキャラクターのぬいぐるみも
裕太に手渡した。

t｢……ん！｣

そのキャラの顔が潰れるくらいに
ぎゅっと抱きしめている。
さっきまでわんわんと泣いてたのに、
裕太の涙は引っ込んでいた。

二｢はぁ…相葉さん、そんなことしてるから、
ぬいぐるみ達減ってるんですからね。｣

相｢いーの、いーの。

じゃぁ、この子抱っこしてていいから、
椅子座れるかな～

おぉ、えらいね～｣

凄い、
裕太が自分からあの椅子に座ってる。

相｢ちょっと椅子倒すね～｣

すると、裕太はピクっと反応した。

そっと手を重ねて、抑える。

どこまで泣かないで頑張れるかな、？