花火21 ページ21
大介side(続き)
今日も、結構な雨の中、しっかり来た...
蓮「卵と肉、今週安いよ。」
大「まじ？」
俺よりも、近所の特売情報に詳しい。
蓮「明日は、俺が3食ご飯つくるね？大学ないし。」
俺は、何のために一人暮らしを始めたんだ！
蓮「日用品のまとめ買いもしとくわ。明日、資料作んので忙しいでしょ？」
大「...助かる...結構重いし。蓮は力持ちだもんね？」
...やばい。
あの花火の日から、
蓮は、すごく素直になって、
俺の作ったご飯食べたいって言ったり、
時々、昔みたいに甘えてくるようになった。
距離をとろうとすればするほど、
逆に、距離が縮まってる気がする。
蓮「ぁ、電球、あの高いところの、替えとこうか？」
大「...身長高いのも、まじで助かる...」
蓮「替えの電球どこだっけ？」
バチッ
(ブレーカーが落ちる)
(真っ暗闇)
へっ？！何も見えない！
新しいマンションなのに、何で？！
大「蓮？..蓮？」
蓮「大丈夫だよ？大介、」
(暗闇の中、スタスタ歩いていく蓮)
パチッ
(電気が復活)
蓮が、高いとこのブレーカー上げてくれた。
蓮「怖かったでしょ？」
大「ありがと、」
蓮「一応、場所チェックしといたの。初めて来た時、」
大「そうだったんだ、」
蓮「俺がいる日で良かったわ。大介だと、椅子がないと届かないと思うんだけど、真っ暗じゃ、椅子の場所がまず分かんないよね？」
大「うん、」
良かったぁ✨ 蓮がいてくれて✨
違う違う違う！！
何でこうなんのさ！
距離とるつもりだったの！
お前のために！
蓮「あのダンボール、一個だけ荷解き忘れてない？」
大「あ、忘れてた！」
蓮「これは、ここだな、」
(中の荷物を収納していく蓮)
俺が何をどこに入れたいか、
言わなくても分かっちゃうらしい。
この感じでいくと、
『俺、蓮がいないと生きていけなーい、』
に、なってしまう！
まずいぞ。
どうにか、当初の予定通り、
会わないようにしよう、
大「ね、蓮、助かるんだけど、お前も大学忙しいよね、」
蓮「免許とれたらさぁ、毎日、大介の会社の送り迎えしようかな✨残業の日とか心配だし。」
毎日って言った？
蓮「車の方が楽でしょ？満員電車乗らなくていいし、」
大「っ...」
蓮「朝、ゆっくり寝れるよ？
朝ごはん食べる時間ない時は、
車ん中で、俺が作ったおにぎり食べれば？」
大「ぅっ、朝寝たいし、おにぎりも食べたいぃ。」
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作者名：Aries | 作成日時：2021年8月21日 20時
