花火《黒桃》 (ページ15)

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花火15 ページ15

大介side

照「好きだから、俺、____

大「.....」

照「.....」

大「、、今のは.....」

もう一度近づいてきたひかるの肩を、
力一杯押して、

大「っ、ひかる何すんの、」

震える手で
リボンのついた小箱を突き返した。

照「ぇっ、大介！」

友達だって、思ってないって。

最初から、友達じゃないんだって。

一度も振り返らずに、

ただ、やみくもに走っていたら、

どこの道に来ちゃったかも、分からなかった。

最悪だ、俺。

あいつは真面目だから、

毎日悩んで、何年何年も悩んで、

それで、もう最後だと思って、言ってきたんだ、

っ、ここ、どこだよ...

方向音痴な俺を、

いつも、こっちだよ？って、

道に迷わないようにしてくれていたのは、

ひかるだった。

さっきの言葉と、辛そうな顔と、

これまで、俺にしてくれた、たくさんのことを思い出して、
涙が止まらなくなった。