花火13 ページ13
大「ひかる、こっち！ここ登ってくの。」
照「へぇ、蓮と2人で来てた場所かぁ。」
大「ほら、」
照「おおおー！すげぇ見晴らし！」
パーン
照「久々だわー、花火なんて、小学生以来かも。」
パーン
(座って花火を見ながら)
照「大介、これ。」
大「？」
照「ネックレスは、この前断られたから、指輪にした。
一応、ペアリングで、俺のもあって、」
大「...嬉しいけど、何度も言ってるでしょ？
友達からは、もらえないよ、こんなの。」
照「これからも、俺と一緒にいてほしくて。」
大「？？...配属先は？...正式に決まったの？」
照「一緒に、来てほしい。」
蓮side
けっきょく塾には行かず、昼も食べずに、夕方まで寝てしまった。
長時間寝過ぎて、頭ガンガンする...
大介と花火行かない8月なんて、何年振りなんだろ。
蓮「今日、メシどうする？」
母「あら、花火大会、3人で行くんじゃなかったの？」
蓮「へ？」
母「大介もう、出たわよ？」
蓮「内定先の懇親会でしょ？」
母「何言ってんの、毎年の、打ち上げ花火よ。」
蓮「でも、ひかる君からLINEで、」
母「ひかる君、しばらく見ないうちに、
本当、男前になってたわー、今日も、浴衣似合ってたわよ？」
蓮「...」
母「3人で遊ぶの、久しぶりなんじゃないの？
一応、あんたようにお父さんの浴衣出しといたけど？」
蓮「...何が起きてんだろ、大介は？」
母「大介もね、浴衣がいいって、今朝言い出したから、お母さんのしかなくて、ほら、ピンク色のやつ。
元々ちょっとおっきかったから、試しに着せてみたら、大介にぴったりで！」
蓮「...っ、」
(飛び出す)
母「髪も結んで、可愛くして、上機嫌で出かけたわよ！....あれ？！蓮は？」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 228人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Aries | 作成日時：2021年8月21日 20時
