花火12 ページ12
-花火大会前日-
蓮side
...誘われてない。
忘れてんのかな？
今日は、レポート提出で大学に行っている大介。
LINEしてみようと、携帯を手にとると、
数年ぶりに、ひかる君からLINEがきていた。
【明日の花火大会だけど、大介、内定先の懇親会が入ったらしい。断れないって。
ってことだから、お前は塾の授業でも入れとけ。】
そうだったんだ、
かわいそうだな。もう、仕事の予定か。
....毎年、大介も楽しみにしてたのになー、
(ベッドに大の字に寝転ぶ)
大介→ひかるにLINE
【今大学ー！レポート間に合った！】
【良かったな、】
【データなら楽だったのに、紙で提出じゃないとダメな教授でさー、】
【いるよな、こだわる人ー、】
【ね、明日なんだけど、3人は？】
【3人って？】
【蓮にも声かけていい？】
【兄弟で行くの、もう嫌みたいよ？】
【そ、か。】
【約束通り、2人でいいじゃん、】
ひかるside
初めて、大介にも蓮にも嘘をついた。
蓮は、ああ見えて素直だから、俺の言うこと、信じちゃうし。
大介には見抜かれると思って、半分冗談で言ったら、信じてしまった。
蓮が行きたくないなんて、ありえないのに、
ごめんな...、
-花火大会当日-
(家の前、浴衣で待っているひかる)
大「お待たせー！」
(浴衣にハーフアップで出てくる大介)
照「っ (息をのむ)」
大「下駄、父ちゃんのしかなくて、ちょっとおっきいの、笑」
照「...」
大「ひかる？何か言ってよ、」
照「...//」
大「変？...やっぱり、変かな、男なのに、ピンク色なんて、」
(落ち込む大介)
照「似合ってる、すごく。」
大「ほんとぉ？」
照「言葉出なかったわ、あんまり綺麗だから。」
大「それは言い過ぎ、笑」
照「まじだから。」
大「ひかるも渋い色、似合ってるー」
照「//」
母「あ！ひかる君、大介のことよろしくー！」
照「お久しぶりです、行ってきます、」
大「ひかると来るの、なんか新鮮。」
照「後ろ、ちょっと引っかかってるかも、」
(髪を直す)
大「ありがと//」
照「はぐれるといけないから、今日はずっと手繋ぐぞ、」
大「うん、....焼きそば食べたい！」
照「もう？笑」
大「花火始まるまでに、食べとかなきゃ！」
照「おっ」(引っ張られる)
大「ヨーヨーも、やる！」
照「子供用でしょ、この屋台、」
大「えー、やりたい、」
照「分かったよ、可愛いな、もう。」
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作者名：Aries | 作成日時：2021年8月21日 20時
