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タイムリープ ページ10

*ちょっと不思議なお話しです。



『タイムリープ』



目黒side

「佐久間くん......好きだよ。」

「うん、おれ、も、」

シュッ


まただ。今回も。

とばされたのは、2018年。「2年前」の今日。

そして、2年前を2日間生きると、
3日目に目を覚ました時には、2年後の今、2020年に戻ってくる。
そんな、たった数日のタイムリープを、俺は繰り返していた。


佐久間side

「佐久間くん......好きだよ。」

嬉しい、俺もだ。俺もなの。

「うん、おれ、も、」

シュッ

まただ、また、やってしまった。
めめが告白してくれる瞬間が嬉しくて、
俺も、って、また言ってしまった。
そうしたら、未来にとばされてしまう、何度も繰り返してるのに。

気づいたら今日も、「半年後」にいた。

ちょっとだけ先の未来。12月。めっちゃ寒い。

2日間だけ、今年の冬を生きた後、
3日目の朝には、また6月に戻ってくる。

そんなことを、繰り返していた。



目黒side

2020年6月。戻ってきてから、今日も考える。

俺は過去へ。佐久間くんは、ちょっとだけ未来へ。


俺ら、結ばれないように運命がいたずらしてるのかも。
告白が成功して、両想いが確定すると、
タイムリープしてすれ違うようになっている。

告白した時だけタイムリープするんだから、
原因は、明らかだった。

結ばれちゃいけない運命ってこと?

神様がいる場合、わざと俺らを、引き離してるってこと?

なんだよ、それ。

やっと、ここまできたの。
ジュニアの頃から好きで、一緒にデビューして、
一緒にいられる時間が増えて、
佐久間くんも、俺のことに、興味をもってくれた。
めめは優しいね?かっこいいね?って、言ってくれるようになったし、
2人でご飯も行けるようになって、
個人での仕事ももらえるようになって、自信がついてきて、
それで、それで、もしかしたら、という気持ちになって、

した。告白を。俺から。


「うん、おれ、も、」

何年も待ち望んでいた答えだった。ついに、やった、俺は。
付き合えるんだ、そう思った瞬間、
2年前に、とばされたんだ。

それ以降、何度同じシチュエーションで告白しても、
俺は過去にとばされる。

好き、がダメなら、と、「愛してる」で挑戦してみたら、
4年前にとばされた。

より強い気持ちが伝わってしまったら、
より遠い過去にとばされる。

そんな、気がする。

今日は、「愛してる」の言葉と同時に、彼を抱きしめてみた。

「あっ!めめ、やばいかも!」

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作者名:Aries | 作成日時:2020年5月23日 23時

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