とあるタイの夜 ＊後編＊4 ページ37
佐久間side続き
握っていた手を、俺からもギュッとしたら、
めめの眉間にあったシワがなくなって、
少し、落ち着いたようにみえた。
.....ねぇ、めめ。
気づいたらいつもそばにいる、めめ。
ねぇ、めめ。
いつも笑ってくれるめめ。
ねぇ、めめ。
メンバーたくさんいるのに、俺を見ててくれるめめ。
ねぇ....、めめ。
あの日も、車に戻ってきて、
くしゃみ連発してて.....、
ごめんね、俺のせいで。
これまで、色んな仕事、一緒にしてきたけど、
俺が空回ったら助けてくれて、
全部受け止めてくれて、
そのままでいいよって言ってくれて、
俺の異変に気づいてくれて、
心配してくれて、
俺、嬉しかった。
めめは、いつも俺を信じてくれるから、
それが、すごく、嬉しかったの。
....................、
....................、
............................！
なんで今まで、気づかなかったんだろう。
ずっと前から、俺はそうだったんだ。
新メンバーの3人が入ってから、
佐久間は可愛くなったね、って、
あべちゃんにも、ひかるにも言われた。
その時は、言葉の意味が分からなかった。
3人が入ることと、俺が可愛くなることは、
全然関係ないと思ってたから。
でも........たぶん、お前だ。
お前なんだ。
お前が入ってきて、いつも俺を守ってくれたから。
そばにいてくれたから。
だから、いつも安心してて....
俺が、面倒みてるつもりだったのに、
俺だって、お前に、甘えてたんだ。
『佐久間くんの可愛さは、俺が引き出した』なんて、
めめは自信ありげに言ってた。
何それって笑ったけど、笑い事じゃなかった。
その通りじゃん。
守ってくれるから、
どんどん甘えて、
どんどん可愛くなってしまった....のかも、しれない。
桃「めめ.....、」
めめは、俺の事、どう思ってるんだろ。
めめのほっぺたを、ツンツンっとしたら、
まつ毛が震えて、めめの瞼が開いた。
黒「ん....佐久間、くん？
....どした？」
桃「....ごめん、起こしちゃった....？
......めめぇ、俺、好きだったみたい....」
黒「...？好き？」
桃「うん.....好き、....好きだったの...........、
またいつか、続きしてね......ちゅー、
......しそうに、なった....よね？
さっ、き......
........おやす、.............」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 431人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「SnowMan」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Aries | 作成日時：2020年5月23日 23時
