めめさく短編2 (ページ36)

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とあるタイの夜＊後編＊3 ページ36

めめの考えていることが、分からなくて、ぼーっとしていたら、
あの日も、手をつながれた。

ぎゅっ (回想:めめが佐久間の手を握る)

黒「車まで、走るよ？」

桃「ぁ、うん....//」

-車内-

黒「ね、佐久間くん、今日ご飯行かない？」

そっか、ごはん誘おうとしてたんだ。
でも....、アニメは早く見たいよなぁ。
早く見とかないと、明日あたり、しょうたにネタバレされそうなんだよな。

せっかくめめが誘ってくれたのに、即答しなかった俺。

悩んでる俺を見て、運転しながら、めめが切り出した。

黒「佐久間くん、向こうにあるタピオカ屋、新しい店じゃない？飲みたい？」

桃「うん、飲みたい！」

テイクアウトなら、持って帰って飲めるもんなって。

黒「あと、前にドライヤー壊れたって言ってたよね？買った？」

桃「あ、まだ。」

なんで、そんなことまで覚えてるんだろう？

黒「今日、見に行かない？時間があれば、なんだけど。

あ、家電見に行く時間あるなら、
一緒にご飯食べる時間もあるよね.....

本当は、帰りたいよね？
ごめん、俺ばっかしゃべって。」

桃「.....めめ？なんでそんな、俺のこと気にしてくれるの？」

黒「へ？」

桃「何で、色々言ってくれるんだろって。」

黒「.....お節介だよね？困るよね...」

桃「いや、そんな意味じゃ、」

黒「.....あ、テイクアウトもらってくるから、車で待ってて？」

桃「あ、めめ！雨！」

俺は、めめが車から出て走っていく、後ろ姿を見てた。
傘を持って行かなかったから、
すぐに濡れちゃって、服の色が変わってた。

俺が傘持ってきてなかったから......
渡してあげられたら良かったのに、なくて......。

めめ.....あの日、
びしょ濡れになっちゃったんだ。

(回想終了)