今日:4 hit、昨日:2 hit、合計:241,539 hit
小｜中｜大
◆ ページ22
.
「俺翔さんとは大学のとき出会ってさ、ずっと翔さんには助けられてきた。翔さんすげぇ優しいからさ、何でもしてくれるんだよね」
「・・・」
「あんなにイケメンで優しい男はそうそういない」
穏やかな表情を浮かべて翔さんのことを話す二宮さんを、黙って見つめた。
まるで私の気持ちを、「翔さん」という一言で全部汲み取ってくれたみたいに、彼は自分から進んで翔さんの話をし始めた。
「翔さんって大学のときね、“爽やか王子”って異名がつくくらい爽やかでモテてたなぁ…まあ当の本人はそんな異名がついてること信じてなかったけど」
「爽やか王子って呼ばれてた訳がよく分かります」
思わず口を挟んだ。“爽やか王子”って、まさに翔さんにピッタリ過ぎるあだ名だ。
そのエピソードだけで、大学生のとき、モテまくっていたことが分かる。
だけど、少女漫画の世界だけに存在するような異名を付けられても、自覚しないところが翔さんらしいなぁ、と思った。
「でしょ？でも真面目過ぎるっていうかさ、あんだけ顔良いのにすげぇ謙虚なんだよね」
「翔さんらしいですね、そういうところ」
「ふふ、うん。何で俺、翔さんと友達になれたのか不思議なんだよね」
クスッと小さく笑いながら、昔の記憶を思い返しているのか、二宮さんはどこか懐かし気な表情を浮かべていた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1828人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：妃紀
| 作成日時：2018年12月2日 19時
